泉代表「紙の健康保険証を原則廃止し、一体化を強行するのは拙速。立憲民主党は、マイナンバーカード関連法の政府案には反対です」⇒健康保険証の不正使用を突っ込まれる
立憲民主党の泉健太代表は5日、ツイッターに「紙の健康保険証を原則廃止し、一体化を強行するのは拙速。立憲民主党は、マイナンバーカード関連法の政府案には反対です。これまでの保険証の使用も国民が選択できるようにすべき。今もさらに問題が噴出しています。」と投稿。
紙の健康保険証を原則廃止し、一体化を強行するのは拙速。立憲民主党は、マイナンバーカード関連法の政府案には反対です。
これまでの保険証の使用も国民が選択できるようにすべき。今もさらに問題が噴出しています。https://t.co/vxt2wCBHnf— 泉健太🌎立憲民主党代表 (@izmkenta) June 5, 2023
泉代表が引用している記事には、本人が希望していないにもかかわらず、健康保険証とマイナンバーカードが一体化されていたケース、一体化した健康保険証に他人の情報が登録されたケース、国の給付金などを受け取れる「公金受取口座」が、別の人のマイナンバーに登録されるミスなどのトラブルが起こっていることが指摘されている。
こういったマイナンバーカードの不具合を受け、マイナンバーカードの信頼が揺らいでいることも確かだが、それは不具合を修正すれば解決できる。泉代表の投稿のコメントを見ると、それよりも健康保険証の不正使用を指摘している意見が非常に多かった。
システム不具合は改善すればいいだけ。
大事なのは医療機関の窓口で"本人確認"できる仕組みの確立。
紙の保険証による健康保険制度の悪用を無くすことが、"無駄遣い"をなくすことに繋がります。
現場からは以上です。
厚生労働省の『保険証認証のためのデータ交換基準に関する研究(総括研究報告書)』には「保険情報の誤りや不正使用は、全国で年間600万件にも上っており、その処理のための経費は1000億円を越えると推定されている。これは、クレジットカードの様な認証システムを導入すれば解決することである。」と記されている。研究年度は平成15年度で、在留外国人数の推移を見ると、外国人は2001年末の178万人から2021年末の276万人へと20年で1.6倍となっている。おそらく、健康保険証の不正利用件数も比例して増えていると推察する。もちろん、不正使用するのは在日外国人だけではない。日本人の中にも健康保険証を他者から借りて病院に行くこともあるという。立憲民主党は反対するなら不正利用防止案を示す必要があるのではないだろうか。
また、健康保険証の不正使用は通院目的だけではない。KDDIは4月21日、携帯電話の新規契約時などの本人確認書類において、「健康保険証」(健康保険被保険者証)の取り扱いを終了すると発表した。理由は「契約者本人の意図せぬ不正な契約締結や不正利用などの発生、健康保険証や本人確認書類として利用できるマイナンバーカードの普及状況などを踏まえたため」としている。NTTドコモも健康保険証の取り扱いを5月中に終了すると発表していた。(参考)
社民党の福島瑞穂党首も反対意見を述べている。
保険証を廃止してマイナンバーカードに一体化すると言う法律が成立。望む人は保険証を使い続けることができると政府は厚生労働委員会で答弁をしてきたのにそれを覆し、保険証を使えなくするとは騙しうち。現在様々なトラブルが発生しているが医療情報でトラブルが起きたら命の問題になる。反対し続ける
— 福島みずほ 参議院議員 社民党党首 (@mizuhofukushima) June 3, 2023
マイナンバーカードの取得は任意であるから、健康保険証を廃止することは大問題である。資格証明書を使うことができると言うのであればこの資格証明書は健康保険証と同じ役割が果たせるようにすべきである。望む人は健康保険証を使うことができるように頑張っていく。
— 福島みずほ 参議院議員 社民党党首 (@mizuhofukushima) June 3, 2023
しかし、健康保険証の不正使用については一切言及していない。
健康保険証の不正利用を防ぐには、マイナンバーカードとの一体化は有効的な方法だ。しかし、トラブル続きのため、マイナンバーカードへの信用が揺らいでいるのも確かだ。システム強化とともに、ヒューマンエラーを起こさない取り組みを徹底し、マイナンバーカードの信用を高める必要がある。