泉代表「自民党政権が続くことを是とするか姿勢が問われる」と国民・玉木代表をけん制
立憲民主党の泉健太代表は1日の会見で、国民民主党の新代表について「自民党政権が続くことを是とするか姿勢が問われる」と述べ、国民民主党の玉木雄一郎代表をけん制したという。
立憲民主党の泉代表は、2日に選出される国民民主党の新代表について、「自民党政権が続くことを是とするか姿勢が問われる」と述べ、国民民主党の玉木現代表をけん制した。
泉代表は1日の会見で、2日の国民民主党代表選で選出される新代表に期待することについて、「野党議席の最大化、ここにぜひ同じ考え方で話し合いをしていきたい」と述べた。
その上で「自民党と連携することになってしまうと、いざという時に政党としての立ち位置・姿勢は問われる」「今の自民党の政権が続くことを是とするのか、それとも、自民党の政権でない別なもう一つの枠組みを作ることに向かっていくのか、短期的な対応だけでなく長期的な方向性というものも問われると思う」と語った。当面は与党との連携を排除しないとする玉木代表をけん制した形だ。
泉代表はさらに「自民党だけが政権をずっと担っていく国、政権交代のない国で良いという考えであれば、自民党を補完したり、サポートしたり、応援したりということでいい」と22年度予算に賛成するなどしてきた玉木路線を批判し、「政権交代可能な政治を実現したい。国民民主党には、一緒になって力を合わせてもらえることを期待している」と野党としての連携を呼びかけた。
玉木氏と、前原氏が一騎打ちで争う国民民主党の代表選は、2日の臨時党大会で投開票され新代表が選出される。
玉木代表よりも少しでも共闘に脈のある前原誠司代表代行に是が非でも代表になってもらいたいのだろう。しかし、前原氏は野党共闘に前向きだが「非自民・非共産」を強く訴えている。それに前原氏は憲法改正に精力的で「改憲の本丸は第9条と前文だと思います」「自衛隊を日本の正式な組織として認めるのが大事」と語っている(参考)。
しかし、立憲民主党は現行の憲法9条を残し、自衛隊を明記する規定を追加することには反対の立場のはずだ。共闘において共産党との関係と憲法改正における見解のズレはどのように解決させるつもりだろうか。必ずこの点はネックになるはずだ。他にも前原氏は「基本政策の一致を大前提に、協力が必要」と語っていて、外交・安全保障政策、エネルギー政策、経済政策など、もし共闘するならすり合わせが必要な課題がたくさんある。
また、前原氏は立憲側か維新側かはっきり明言していないが、非共産と政策の一致を希望していることを考えれば、維新との共闘を望んでいるように思えるのだが。実際に、前回の参院選で前原氏は立憲の福山哲郎元幹事長の応援には回らず維新の候補の応援に回っている。
ネットの反応
ただ立憲民主党のために国民民主党が犠牲になることは、現時点ではない。
維新にも問題はあるが、野党第一党なら立憲民主党よりはマシだと思う