玉城知事「沖縄県に承認せよとの国土交通大臣の請求の趣旨には承服できない」代執行に向けた訴えに「応訴する」
米軍普天間飛行場の移籍先となっている名護市辺野古での軟弱地盤の改良工事の設計変更承認を巡り、国は承認しない県に代わって承認を行う「代執行」に向けた訴えを起した。これを受け、玉城デニー沖縄県知事は「沖縄県に承認せよとの国土交通大臣の請求の趣旨には承服できない」と工事を承認しない考えを表明したうえで「同訴訟に応訴する」と述べ、裁判の口頭弁論にみずから出席する意向を示した。(参考)
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【速報】沖縄県の玉城デニー知事は11日夜、那覇市の県庁で記者団の取材に応じ、「沖縄防衛局の埋立変更承認申請について沖縄県に承認せよとの国土交通大臣の請求の趣旨には承服できないことから、本日、同訴訟に応訴する」と述べ、裁判で国と争う意向を示しました。 pic.twitter.com/BBslmMHLO3
— 沖縄タイムス (@theokinawatimes) October 11, 2023
玉城知事は、承認しないことが公益を害するとする国の主張に対し「国の公益と県民の考える公益はかなり乖離(かいり)がある」とし、「地方自治体の長として国と対等な立場で県民の公益を明確に主張したい」と述べたという。(参考)
最高裁の判決に従わない人が訴訟を起すというのは違和感しかない。納得する判決が出るまで戦うということだろうか。傍から見ていると無茶苦茶な気もするが、こういった姿勢を県民の方々はどう感じているだろうか。
ネット上では「最高裁の判決が出ているのにまた訴訟ですか」「また無駄な金を浪費するのか…」「いい加減にしてほしい」といったコメントが多数投稿されていた。また、「負けるのわかっているのに、時間稼ぎでしかない」といった意見もあった。一方では少数ではあるが、玉城知事を応援するコメントや、「最高裁に従え」という意見に異を唱えるコメントもあった。
基地問題以外では、違法状態の特別会計赤字を巡る問題や、沖縄県庁からの有害物質流出問題など、問題が立て続けに起こっている。県民からは貧困問題や教育問題など、多くの沖縄が抱えている問題をなんとかして欲しいという声があがっているにもかかわらず、こういった問題を据え置きして基地問題に対してのみ情熱を向けているように感じる。玉城知事には基地反対派の県民以外の声は届いていないのだろうか。