衆院憲法審で、逢坂氏「自民が憲法改正を論じる正当性があるのか」と批判。だったらなぜ開催に合意したの？
１１日の衆院憲法審査会で、自野党の自由討議が実施され、立憲民主党の逢坂誠二代表代行が自民党派閥の政治資金問題を巡り「全容は全く明らかになっていない。問題の解決もできず、自浄作用のない自民が憲法改正を論じる正当性があるのか」と批判した。
衆院憲法審査会が１１日開かれ、与野党が自由討議を実施した。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、立憲民主党の逢坂誠二氏は「全容は全く明らかになっていない。問題の解決もできず、自浄作用のない自民が憲法改正を論じる正当性があるのか」と批判した。自民の中谷元氏は改憲原案の作成に向けた協議を呼びかけた。今国会での実質議論は初めて。
そもそもだ。３月１２日の衆院憲法審の与野党筆頭幹事の会談で、自民の中谷元衆院議員が３月１４日の憲法審開催を提案したのだが、逢坂氏は自民派閥の政治資金問題の対応が先だとして応じなかった。その後、自民は処分の審査対象となっている議員をほかの議員と交代した。これを受け、立憲側は開催を合意したはずだ。「自民が憲法改正を論じる正当性があるのか」と批判するならなぜ開催に合意したのか？憲法審開催を合意したということは、憲法について議論することに応じたから合意したのではないのか？
逢坂氏は憲法審の場でそれを言いたいから開催に合意したのだろうか。だとしたら国民と国会を馬鹿にし過ぎだ。自民は確かに大問題を引き起こしたが、だからといって憲法審の議論を止めるのはいかがだろう。進めるべきは進めるのが仕事ではないのか。
それに、憲法審は自民と立憲だけで議論する場ではない、公明党や日本維新の会、国民民主党、共産党など、他党も参加している。そのことをしっかり考えて発言すべきと思う。