【またもネット上から特大ブーメランの指摘】菅直人氏「愛知も東京も子どもを産む生産性が最も低い」と発言⇒その後、総理大臣に。民主党議員は批判したでしょうか?
上川洋子外相の発言を巡る報道に便乗した立憲民主党議員らが一斉に非難。中には辞任を求める声もあった。
■「産まずして」と漢字で投稿
「上川大臣の真意は『支援する知事を生み出す』ことだったかもしれません」
立民の塩村文夏参院議員は19日、X(旧ツイッター)で上川氏が早期に発言を撤回したことに理解を示した上で、「『女性が子どもを産む』ことを前提とした発言であったことが問題だと気づいて頂けていればと思います」と訴えた。
原口一博元総務相も20日、上川氏の発言について「上川さんにあそこまで言われたくない。静岡知事選挙で自民党推薦候補を『産まずして何が女性か』となぜ、言われなければならないのか?辞任せよ」とXに書き込んだ。
原口氏は「産まずして何が女性か」と「うまず」について漢字で表記した。一部報道機関は上川氏の発言について当初、「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じたが、その後、漢字表記から「うまず」というひらがな表記に変わった経緯がある。
■「思いをはせれば不適切」
蓮舫元行政刷新担当相は20日、Xで上川氏の発言について、「『問題ない』と擁護する方もおられますが、生まない選択をされた方、治療をされている方、生めない方、そのパートナーの方々へ思いをはせれば『産みの苦しみ』を比喩に知事候補者を勝たせる呼びかけをするのは不適切です」と重ねて強調した。
「産みの苦しみ」の表現自体は国会審議をはじめ政治家が使用するケースは少なくない。
すると、さすが今のネット民の情報検索は凄い。即座にブーメランを突き止めた。
言葉狩りブーメラン https://t.co/MNStvEPPex pic.twitter.com/OZU6HaA5ue
— 加来 たけよし🧸日本維新の会 衆議院埼玉14区(草加・八潮・三郷)支部長 (@Kaku_Takeyoshi) May 19, 2024
参考;立憲民主党2018年5月7日「「立法府を立て直していく産みの苦しみ」「ギアを切り替えて徹底審議を行う」辻元国対委員長」
さらにはこんな指摘も。
おたくの党の最高顧問さま、東京都や愛知県は女性が子供を産むという生産性が最も低いとかdisってたんすけど、そっちのほうが遥かに大問題ってことに気付いて欲しいっす。 https://t.co/JAf7qiIDNb pic.twitter.com/odVn2WL0ra
— ねこZ3 (@NecoZi3) May 20, 2024
仰る通り。特大ブーメランだ。
この件については、現在愛知県知事の大村秀章知事が当時衆院議員の時に「菅内閣総理大臣の「子どもの生産性」についての認識に関する質問主意書」を提出する事態となった。
菅内閣総理大臣の「子どもの生産性」についての認識に関する質問主意書
菅内閣総理大臣は、去る平成十九年一月十八日、愛知県知事選の応援演説の際、名古屋市内において「愛知も東京も経済がいい。生産性が高いといわれるが、ある生産性は、一、二を争うぐらい低い。子どもを産む生産性が最も低い」と発言したと報道されている。それ以前にも平成十八年八月五日の山陰中央新聞のインタビューにおいて「少子化問題でも、生産性が高い東京が、子どもの生産性は一番低い」と発言するなど、同様の発言を繰り返している。こうした発言に関し、次の事項について質問する。
一 「子どもを産む生産性」「子どもの生産性」とは何を意味するのか、明らかにされたい。
二 出生率を生産性と言い換えることは女性を産む道具として捉えるものであり、女性蔑視との批判がある。女性を貶める発言と捉える人も多いと考えられる。内閣総理大臣となった現在においても、そのように考えているのか、認識を明らかにされたい。また、認識を新たにされているなら、従前の発言を撤回し謝罪すべきではないのか。
右質問する。
この質問に対する答弁は「お尋ねについては、政治家個人としての発言に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。」だった。政府としてお答えするも何も、政府の中枢の内閣総理大臣に問うている。発言自体は政権奪取前で総理大臣前の発言だが、菅氏が総理大臣になって改めて認識を質問している。
現在、立憲民主党の議員らが政府答弁などについて「誠意が感じられない」などと批判する場面が多く見られるが、これと比べれば随分マシだと思う。そもそも、上川外相に辞任を要求している原口一博氏は元総務相とあるが、菅内閣で総務相だった。菅氏の発言を巡ってなにか言及したのだろうか。
因みに、菅氏は政界引退を表明したが、現在も立憲民主党最高顧問だ。