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福島市のメガソーラー工事からの泥水流出問題。県北農林事務所が工事中止指示出すも本庁が「拙速な判断ではないか」⇒中止指示撤回




福島市のメガソーラー建設工事地から泥水が流出したことが問題となったが、泥水流出をめぐって、県北農林事務所が事業者側に対し、「計画に従っておらず、許可条件違反にあたる」と工事の中止を指示したが、本庁が「拙速な判断ではないか」などと指摘し、中止の支持は撤回されたとのこと。

福島市で開発が進む大規模な太陽光発電施設=メガソーラーで、泥水が流出した問題をめぐり、木幡市長は27日、現場周辺に「監視カメラ」の設置を検討していることを明らかにしました。

福島市の先達山では、メガソーラーの開発が進んでいて、大雨が降った6月2日に、泥水が流出しました。その泥水が周辺の農地に流れ出るなどの影響が出ていることから、市は事業者に対し、監視カメラを設置するよう求めました。

福島市・木幡浩市長「我々としても、事業者にしっかりと監視カメラを使ってほしいと申し上げておりますが、なかなかそこまでできない場合は、市としても監視カメラを設置して…」

その上で、木幡市長は、事業者がカメラを設置しない場合は、市が設置することも検討していると明らかにしました。

■泥水流出受け工事中止指示、2時間半で撤回の経緯が明らかに

この泥水流出をめぐっては、県が一時、工事の中止を指示し、その直後に撤回しています。この指示撤回は、県の本庁によるものだったことが、情報公開請求で入手した文書から、明らかになりました。

6月2日の泥水の流出後、事業者側は、応急的な対策工事を行いました。

これについて、4日に、出先機関の県北農林事務所が、事業者側に対し、「計画に従っておらず、許可条件違反にあたる」と伝え、午後4時ごろに中止を指示しました。

ところが、およそ2時間半後に今度は本庁と事務所が協議。ここで、本庁側が応急工事について「計画に反しているのか」中止の指示は「拙速な判断ではないか」などと指摘。指摘を受けて、事務所側は中止の指示を取り消すこととなりました。

泥水流出という事態に対し、県の内部で判断が分かれていた形で、今後について県は、「速やかな報告と適切な開発を指導する」としています。

福島市では、事業者に対し、積極的な情報の開示も求めていて、監視カメラについては、8月中に設置したいとしています。

引用元 メガソーラー工事現場に「監視カメラ」福島市が設置検討 大雨で泥水流出受け

また、「現場周辺に「監視カメラ」の設置を検討」とあるが、記事を見る限り事業者が監視カメラの設置を拒んでいるような感じだ。市が設置するということはそういうことなのだろう。

この件については、大雨でないのに泥水が流出したと、地元住民からの反発も大きく、工事の中止と景観回復を求める声も多数あがっていた。

ただ、県がこうした慎重な対応を取るのは、応急的な対策工事を行ったにもかかわらず工事中止指示の判断は、事業者からの行政訴訟リスクがあるからだとの指摘もある。

全国で問題となっているメガソーラー。そもそも許可を出すべきではなかったとの意見も多いが、その通り。過去にも大雨などで土砂崩れを誘発したり、台風でパネルが破壊されるという例もある。新たに山林を切り開いてメガソーラーを設置する工事が今後も増えると思われるが、自治体は安易に許可を出すべきでないと考える。

そもそも山林を切り開いたメガソーラー施設など、環境破壊でしかない。『脱炭素の意義からすると本末転倒だ』と、そろそろ気付いて欲しい。







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