【日本も他人事ではない!】ペルー沖にイカ漁の中国漁船群。多くが違法操業で「現地ではイカの相場が400ドル上昇、漁業に3億ドルの損害を与えている」とのこと
ペルー沖にイカ漁の中国漁船群が集まり、イカを獲りまくったおかげで「現地ではイカの相場が400ドル上昇、漁業に3億ドルの損害を与えている」とダメージを受けている。多くが違法操業とのこと。
ペルー沖でイカ漁を行う400隻の中国漁船群。海洋資源を食い荒らし、現地ではイカの相場が400ドル上昇、漁業に3億ドルの損害を与えている。ペルーは全ての操業船舶に衛星追跡システム(SISESAT)を装備し、常時船舶の位置情報を発信すること義務ずけているが、多くが違法操業pic.twitter.com/80iDhfpswK
— ミリレポ (@sabatech_pr) October 10, 2024
2022年にはこんな報道もあった。
ガラパゴス諸島の周辺は豊かな海域で生態学的にも多様性に富み、何世紀にもわたって地元漁師たちを引き付けてきた。しかし、この海域はいま、非常に巨大で強欲なハンターと向き合っている。中国だ。
ガラパゴスはエクアドルに属する。ところが、中国漁船は本国から数千海里(訳注=1海里は約1.852キロ)も離れた場所で、時にはエクアドルの排他的経済水域(EEZ)の端で漁をし、その数は年々増え続けている。
中国漁船は2016年以来、南米沖でほぼ連日、毎年操業しており、季節に合わせてエクアドル沿岸からペルー、そして最終的にはアルゼンチン沖へ移動し、今年はすでに延べ1万6千日分以上を水揚げしている。
この漁獲規模は、地元の経済や環境だけでなく、マグロやイカ、その他の種の漁業の持続可能性に警鐘を鳴らす。
中国はここ20年で、世界最大の遠洋漁業船団をつくりあげた。船団は間違いなく3千隻近くの船舶を擁している。中国は自国の沿岸海域の資源が著しく枯渇していることから、今や世界中の海で漁をしており、その規模は一部の国々にとって自国海域で操業する漁船をしのぐほどになっている。
ハイエナと言うかピラニアと言うか、この国に持続可能な漁業という概念は全くない。
日本もスルメイカも不漁が続き、かつては安価だったスルメイカも今では高級品の仲間入りだ。
不漁の原因は、産卵海域の水温低下など気象条件によるもののほか、外国漁船の違法操業による資源量の減少が指摘されている。サンマも同じく、今年は例年より豊漁との報道もあったが、外国漁船の乱獲で資源は減少気味だ。
スルメイカやサンマだけではない。ペルーの件は遠い国の出来事ではない。