経団連が各党が訴える最低賃金に苦言「とうてい達成不可能な目標は混乱を招くだけ」→都合の悪い発言は、野党は無視するの?
選挙戦が最終盤を迎えている中、経団連の十倉会長の発言が物議を醸している。選挙戦で最低賃金1500円を掲げる政党が多いが、十倉会長は「とうてい達成不可能な目標は混乱を招くだけ」と警鐘を鳴らしたのだ。
石破首相は実施時期を示しているが、肝心の野党第一党、立憲民主党はというと公約集で時期を示していない。
選択的夫婦別姓の導入では経団連の主張を利用した野党もいたが、今回の十倉会長の発言にどのように反応するのか。
都合の良し悪しで話を聞かないつもり?
裏金問題の追及ばかりが報じられている立憲民主党・野田代表。だが選挙公約を確認してみると、最低賃金についての言及もある。
最低賃金1500円を訴えるのは石破首相と同じだが、問題は時期、そして方法が公約集で示されていないのだ(参考)。
与野党問わず、多くの政党が最低賃金の引き上げを訴えている中、経団連の十倉会長が注目に値する発言を行っている。
衆議院選挙で多くの政党が公約にしている最低賃金を1500円に引き上げることについて、経団連の十倉会長は「とうてい達成不可能な目標は混乱を招くだけ」と警鐘を鳴らしました。
十倉会長は、最低賃金は法律であって決めたら守らなければ罰せられると前置きした上で、目標金額はチャレンジングでもいいが、あまりにも達成が難しい目標はふさわしくないとして、政労使でしっかり話し合って決めていくべきと述べました。
(出典 経団連)
何と、だ。十倉会長は「とうてい達成不可能な目標は混乱を招くだけ」と語ったのだ。
今回の十倉会長の発言を聞けば、大混乱に陥った民主党政権を思い出さずにはいられない。民主党政権が崩壊してかなりの年月が経つが、なにも反省していないようだ。
立憲民主党をはじめとする野党には、ぜひ実現方法を示してもらいたい。そして選択的夫婦別姓の導入に代表される都合の良い経団連の意見だけに耳を傾けるのではなく、都合の悪いことにも耳を傾けてもらいたい。