富士山登山道に塗料で無数の矢印(落書き?) 登山ガイド「富士山の景観を汚す行為で気分が悪い。許せない」
富士山の富士宮ルートの6~8合目にかけ、登山道沿いの岩などにペンキのような塗料で無数の矢印が描かれていたという。何者が何の目的でやったのか不明ということ。
富士山の富士宮ルートの6~8合目にかけ、登山道沿いの岩などにペンキのような塗料で無数の矢印が描かれていることが8日、地元の登山ガイドへの取材で分かった。一部は山小屋の石積みにも描かれていた。同日までに県などに報告したという。富士山は国立公園に指定されていて、自然公園法などに抵触する可能性がある。
取材に応じたガイドの男性によると、10月下旬にガイド仲間から「矢印がある」などと連絡を受け、7日に被害を確認した。6~8合目の約170カ所にスプレー塗料とみられる白い矢印が描かれていた。8合目より上でも複数見つかったが、特に6合目と新7合目の間は5~10メートル間隔で矢印があった。元祖7合目の山小屋の石積みにも2カ所矢印や、「登山道」と文字も書かれていたという。
男性は、6合目以上が通行止めになった9月10日以降から10月下旬にかけ、何者かが複数回にわたって矢印を付けたと推察。「しつこく描かれていてひどい状況。何が目的かは不明だが、富士山の景観を汚す行為で気分が悪い。許せない」と憤った。
富士山では2017年にも須走ルートで無数の矢印が見つかり、国や県などが除去作業に追われた。
富士山は、2013年6月22日に「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」としてユネスコ世界文化遺産に登録された。富士山は、古来より霊峰と称えられ、日本の自然崇拝や山岳信仰を代表する山として、信仰の象徴となっている。
そこに落書きなど言語道断。登山ガイドは「許せない」というが、ガイドでなくても許せないことだ。
最近では外国人観光客などの急増により、登山者が増え、ゴミの問題があがっている。対策として、登山道の整備や混雑緩和、レスキューの充実を目的として、2024年夏から、山梨県側からの富士山への入山には、通行料として1人あたり2,000円が徴収されることとなった。静岡県側の登山ルート(富士宮ルート、御殿場ルート、須走ルート)では、現在入山料は徴収されていない。ただし、富士山保全協力金として1,000円の善意の協力が求められている。ただし、静岡県は2025年夏の富士山開山時から登山者に通行料を課す方針を固めたとのこと(参考)。今回は静岡県側の富士宮ルートでの被害。
ネット上では、入山料が安いのでは?もっと入山料を高くして人数を制限したり、予約制にすれば?との意見もあがっている。
ネットの反応
畏敬の念をもって霊峰富士に登らなければならない。
そのためには不便になっても完全予約制にして登山制限をかけるしかないと思います。
やった本人は悪気のない親切心のつもりなのだろうと推察するが真意までは不明
迷わない様に、分かりやすい様に印を付けるのだろうけど、環境や景観、保護区などの観点からは見ていない完全に自己満足
普通の登山で「塗料」を持って行く事はないので、初めからヤル気で行っていて、恐らく初登 初犯でもない
日本人は身分証提示で3千円の登山料徴収すべきじゃないかな。勿論、パスポート、身分証は一時画像保存。それでも、悪さをする愚かな連中がいるから、あちこちに防犯監視カメラを設置せざるを得ないでしょう。登山客には、パンフレット配布して場合によっては逮捕する旨を明記するしかない。
そのくらいしないと、もう富士山を守れません。