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小池書記局長が石破首相や野田代表らによる伊勢神宮参拝を批判「政教分離の原則から疑問を感じる」




共産党の小池晃書記局長が石破首相や野田代表らによる伊勢神宮参拝を批判。

「党幹部が勢ぞろいしていくことは(憲法の)政教分離の原則から疑問を感じる」とのこと。

共産党の小池晃書記局長は14日の記者会見で、石破茂首相や立憲民主党の野田佳彦代表らによる伊勢神宮(三重県伊勢市)の年頭参拝を批判した。「伊勢神宮は国家神道の総本山であり、党幹部が勢ぞろいしていくことは(憲法の)政教分離の原則から疑問を感じる。特に閣僚はそのことが問われる」と述べた。

共産は野田氏の政治姿勢が保守的だと主張し、先の衆院選でも野党共闘を限定的にとどめた。10、11両日の第4回中央委員会総会でも夏の参院選の改選1人区での野党共闘に関して具体的な方針を示さず、24日召集される通常国会での対応を含め、立民の出方を見極めるとしている。

小池氏は、野田氏の伊勢神宮参拝が野党共闘に及ぼす影響について「それはまた別問題ではないか。それをもって共闘の関係が成り立たなくなる性格ではない」と説明した。

引用元 共産・小池書記局長、立民・野田代表らの伊勢神宮参拝に疑問呈す 野党共闘とは「別問題」

この問題はこれまでも度々議論となったが、政教分離について、憲法には次のように記されている。

憲法20条には「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。② 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。③ 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」とある(参考)。

また、憲法89条には「公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。」とある(参考)。

政治評論家の伊藤達美氏は「憲法の「政教分離の原則」との兼ね合いから問題視する向きもあるが、社会通念上、参拝が特段の宗教的意義を持つ行為ではなく、特定宗教を援助、助長するものでないことは明らかだ」と指摘している(参考)。また、「首相をはじめ、与野党の政治家が新年、伊勢神宮に参拝するのはなぜか」については「伊勢神宮外宮には、食と産業の神である豊受大御神(とようけおおみかみ)が、伊勢神宮内宮には、皇室の御祖先であり、日本最高神とされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られている。参拝は「仕事始め」の日に、国家安寧と国民の幸福を祈ることが目的である」と説明している。

靖国神社の例ではあるが、「小泉首相の靖国神社への参拝に関する質問に対する答弁書」には「小泉内閣総理大臣は、平成十三年八月十三日、今日の我が国の平和と繁栄は戦没者の尊い犠牲の上にあり、その気持ちを表すことは当然であって、二度と戦争を起こしてはならないという気持ちからも、靖国神社に参拝したところであり、これによって、御指摘のような問題が生ずることになるとは考えておらず、また、このような気持ちで参拝することは同神社の教義とは関係がないと考えているものと承知している」「小泉内閣総理大臣は、内閣総理大臣が公的な立場にあるからといって、靖国神社に参拝することが、私人としてこれを行う場合を含め、一律に憲法第二十条及び第八十九条に定めるいわゆる政教分離の原則に反することになるものではないと考えているものと承知している」とあった。

自衛隊員の靖国参拝が問題視されたが、自民党の山田宏議員は「国のために尊い命をささげられた英霊を、自衛官が参拝するのは当たり前だ。50年前の時代遅れの通達を見直さず、放っておいたことが問題だ。もちろん参拝の強制はあってはならない。ただ、隊員が自由意思に基づいて皆で参拝することは、現通達からも問題ないと考える。世界の常識だ」と指摘している(参考)。

まとめると、宗教団体は国から特権を受けたり、政治に介入してはいけない。国や自治体(議員)などは布教活動をしてはいけない。閣僚や議員などに参拝を強制してはいけない。玉串料など、公費・税金から支出してはいけない。ということをしっかり押さえていれば、信教の自由は、何人に対してもこれを保障され、議員や公務員が個人であろうが団体であろうが参拝しても問題ないと理解する。







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