
国民民主、選択的夫婦別姓軸に党内の意見集約へ。旧姓に法的効力を付与する玉木案は廃案で、慎重な議論訴えた幹事長の意見も無視?
国民民主党の玉木雄一郎代表は、選択的夫婦別姓を巡り、結婚前の旧姓の使用を広く認めるため、法的効力を付与する案を検討する考えを示していたが、党内では玉木案は採用されず、選択的夫婦別姓制度の早期導入を目指す方針を取るようだ。
国民民主党は23日、男女共同参画推進本部の会合を開き、夫婦の姓の在り方を巡り、婚姻時に別姓を選ぶことができるとする案を軸に党内意見を集約する方針を確認した。玉木雄一郎代表が主張した、婚姻前の旧姓に法的効力を付与する案は採用されない方向となった。来週にも推進本部としての見解を取りまとめ、浜口誠政調会長に報告する。
子供の姓を決めるタイミングについては結婚時か出生時かで議論があることから検討を続ける。立憲民主党は、1996年に法相の諮問機関・法制審議会が答申した案を踏まえ、夫婦が別姓を選ぶ場合は婚姻時に子供の姓を決めるとする民法改正案を取りまとめていた。
国民の円より子本部長は記者会見し、選択的夫婦別姓制度の早期導入を目指す考えを示した。ただ今国会で成立を目指す場合は、与野党の対立点が解消されていないため、審議未了で廃案になる可能性があると指摘した。
榛葉賀津也幹事長も、「問題は子供で、親子別姓という問題はあまり議論されていない」「兄弟で名字が変わったり、子供が(姓を)強制されたりするようになると、子供の目線からどうなのか。家族の問題もある」と、子供の姓の扱いについて「議論されてない」と指摘していた。そのうえで「慎重な議論が必要で、政争の具にすべきでない」とも述べていた。慎重な議論がされたのだろうか?
馬脚をあらわしたようだ。代表と幹事長が頑張って支持を集めても、党がこれではいつまでも人気は続かないような気がする。