【ファクトチェック】南彰の発言「新聞労連の政治的中立」は本当?

新聞労連(新聞社の労働者の為の労働組合)の南彰氏は、新聞労連は政治的に中立だと主張している。

果たして本当か?ファクトチェックを行う。

●新聞労連が中立的な組織だと発言する、南彰委員長

新聞労連は、日本労働組合総連合会(連合)および全国労働組合総連合(全労連)に加盟していないのは確かである。
が、だからといって、それが直ちに中立的立場を意味するというのは無茶苦茶だ。

現にWikipediaですら

また、これと並行して左派系労組でつくる憲法改悪反対労組連絡会にも参加している。自衛隊イラク派遣中止(派遣以降は派遣延長反対乃至は自衛隊撤退)や護憲運動などを展開している。
引用元 Wikipedia-日本新聞労働組合連合

と記されている。

中立的立場の新聞労連が、集会を主導???

言動と行動の差がかなりあるので、まずは、Wikipediaの真偽を検証しよう。

まずは、Wikipediaの真偽を検証しよう。

・憲法改悪反対労組連絡会(護憲運動)について

日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」には、こう記されている。

全労連の坂内三夫議長、一千万人の九条署名に取り組む憲法改悪反対労組連絡会の新聞労連の嵯峨仁朗委員長、全建総連の古市良洋書記長、集会に賛同した東京全労協の押田五郎議長が連帯・激励あいさつ。
引用元 九条守る先頭に立つ 全労連と幅広い労組が連帯東京で集会

新聞労連は、共産党が関与し称賛するイベントの主役を担っている。中立的どころか、中心的な存在だ。
記事冒頭で紹介した、新聞労連委員長・南彰氏の発言を再読。「新聞労連は(中略)政党支持もありません。」

また、新聞労連は『平和主義を脅かす憲法改悪に反対する特別決議』という声明も出している。見てみよう

安保関連法を強引に成立させた安倍政権が、この改憲を進めることに疑念を覚える。 

憲法論議が盛り上がり、国民が憲法への認識を深めることは、民主主義の足腰を強くする。ただその論議は、日本国憲法の根幹であり普遍的価値である「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を進化させる方向でなければならない。私たちは、「再び戦争のためにペンを、カメラを取らない、輪転機を回さない」ために、平和主義を脅かす動きに対し警鐘を鳴らし続けていく。
引用元 平和主義を脅かす憲法改悪に反対する特別決議

凄い内容だ。憲法論議は一定の方向でしか行ってはならないというが、それでは独裁国家の議論だ。

また、安倍政権の姿勢を批判し、平和主義を脅かすとまで決めつけている。非常に政治的で特定の立場に偏向しているのは明らかだ。

・自衛隊イラク派遣について

新聞労連は『自衛隊の「多国籍軍」参加に反対する緊急声明』という、自衛隊の派遣反対の声明をだしている。

自衛隊が多国籍軍に正式に参加した場合は、多国籍軍司令部の指揮のもと、武力行使を伴う活動を支援する可能性が生まれ、まさに日本の平和憲法の不戦の原則を踏みにじる無謀な行為だ。私たち新聞労働者は、このような小泉政権の暴挙に断固、抗議する。

これが、ジャーナリストたちの声明なら理解できる。が、公平を謳い、労働者の為に働くべき労働組合が、先頭に立って政府を批判している。

新聞労連には、過去も現在も政治的中立は存在しない。

●南氏自身も政治的中立と無縁

冒頭の南氏のTwitterには、名前の後ろに『新聞労連委員長』と記載されている。

この役職を乗せている以上、ツイートも新聞労連の看板を背負った発言、つまり組織の公式Twitterということになる。

それを踏まえて、以下のツイートをご覧いただきたい。

南氏は、江川紹子氏が寄稿した、『【官邸vs東京新聞・望月記者】不毛なバトルの陰で危惧される「報道の自由」の後退』という記事の一部分、つまり南氏にとって都合の良い部分だけを切り取ってコメントしている。

江川氏はあくまでも、望月衣塑子自身が質問時間の長さで批判を受けたことで多少是正した行為に関して、マイナスがゼロになったと評価しているだけなのだ。

しかし、江川氏が本当に伝えたかったことは全く違う。
江川氏は以下のように続ける。

彼女の場合、質問自体に政府批判の意図がこめられているからだろう。
(中略)
彼女の場合、こうした挑発的質問は「時に」ではなく、いかにも頻繁。それを、「決め打ち」と言いたくなる官房長官の気持ちもわからないではなく、このような質問スタイルに拘泥する記者の意図も理解しがたい

望月記者の質問姿勢を痛烈に批判している。しかも、菅官房長官に同情的だ。

記者が『国民の代表』という望月記者の珍説に対しても

私は、記者が「国民の代表」という表現には違和感を覚える。私自身は、新聞記者時代も含め、自分は「国民の代表」ではないと思う。

このように、『記者は国民の代表ではない』と断言している。

この記事では、江川氏は、官邸と記者の双方を客観的観点からとらえて、双方の問題点および正しい部分を冷静に指摘した。むしろ、望月記者という無能な記者に対して、何故、官邸は大騒ぎするのか?という立場で、望月記者にこそ非があるいう内容だ。

しかし、南氏は、都合のいい部分だけ切り取り、江川氏が望月記者を擁護しているというツイートをしたのだ。フェイクニュースならぬフェイクツイート。

こんな歪んだ眼では、政治的中立など無理だ。

●江川氏から南氏に対するメッセージ

南氏が、「官邸が望月衣塑子と自分が不倫しているという噂を流している」という、根拠もない妄言を発した直後の江川氏の呟きである。

南氏と新聞労連は、江川氏のこの言葉を胸に手を当てて考えてみるべきだ。

この記事が気に入ったら
いいね ! をお願いします!

関連記事一覧