米朝首脳会談の最初の議題は「拉致問題」だった

今や左翼ですら「日本は蚊帳の外」などとは主張しなくなった。もはや死語である。それは、最近の北朝鮮拉致問題が、外交努力によって光明が見え始めているからである。

そして、前回の米朝首脳会談でも、安倍総理が大きな影響力を発揮した。

予想外の米朝首脳会談決裂、一方、勝者は?

日本も「勝者」と言っていい

トランプ氏に次ぐ勝者は安倍晋三首相である。日本とすれば、米国が下手に宥和姿勢に傾いて、非核化も拉致問題も日本を狙う中距離ミサイル「ノドン」の撤去問題も前進がないまま、制裁緩和に動けば、置き去りにされかねない局面だった

それが正恩氏の強気のおかげで、会談決裂という結果を得た。最高とは言えないが、最悪でもない。むしろ正恩氏が負けたのは、日本にプラスである。とはいえ、これで北朝鮮が日本に経済支援を求めてくる可能性は当分、なくなった。
引用元 驚きの米朝決裂…!日・米・北・韓「最も得した国」はどこか

米国が、米本土に届く長距離ミサイルの撤去で妥協し、拉致も日本向けの中距離ミサイルも容認したまま制裁緩和という最悪のシナリオを避けられた。

当てが外れて、浮かぬ顔の金正恩。

安倍総理の意を汲んだトランプ大統領

しかも、トランプ大統領は拉致問題でも妥協しないという姿勢を示した。

2月27~28日の米朝首脳会談で、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長に日本人拉致問題を提起したのは、初日に行われた1対1の会談の冒頭だったことがわかった。

(中略)

安倍首相は2月20日のトランプ氏との電話会談で、拉致問題を正恩氏に提起するよう要請した。トランプ氏の発言は、これに配慮したものとみられる。正恩氏は核・ミサイル問題が最初の議題と想定していたのか、その場で「驚いた表情」を見せたという。

トランプ氏は1対1の会談に続き、27日の夕食会でも拉致問題を取り上げた。日本政府は「首相の注文通り」(関係者)と歓迎している。政府は日米連携をテコに日朝の首脳による直接対話につなげ、拉致問題を打開したい考えだ。
引用元 読売新聞(2018年3月5日)

当事者ではない米国の大統領が、先制パンチで拉致問題をねじ込み、そして夕食会でも強く要求したのである。それも安倍総理の注文通りに。そして、それは、金正恩を動揺させた。

結局、米朝首脳会談は、トランプ大統領のその他の問題での厳しい態度もあり、妥結できなかった。その背後には、安易な北朝鮮との妥協は、米国にとっても望ましいものではないという安倍総理の訴えかけがあったのだ。

拉致被害者家族の訴えに耳を傾けるトランプ大統領。安倍総理でなければ実現できなかった光景だ。

韓国の国会議員も悔しながらに安倍総理の影響力を認めた

この事実は、韓国側も認めている。韓国野党「民主平和党」の鄭東泳代表は「米朝首脳会談決裂の背後に日本の影がちらつく。世界の指導者の中で、失敗に歓呼したのは安倍首相一人だ」と日本の陰謀で物別れに終わったという見方を示した。

あの韓国の政治家ですら、安倍総理の影響力を認めざるを得なかった。日本の左翼が「蚊帳の外」論を口にしなくなったのも当然である。

追い詰められた金正恩

一方、困ったのは金正恩だ。安倍総理の働き掛けもあり、トランプ大統領が強硬な姿勢を崩さず、楽勝だと思った首脳会談で大失敗してしまった。

◆まだ住民への説明は一切なし

2月の米首脳会談で非核化協議が物別れに終わったことで、北朝鮮国内には失望が拡大しているが、協議決裂の原因はトランプ米大統領にあるとの認識が拡がっている。

(中略)

別の協力者は、「協議決裂の責任をトランプのせいにしようという政治的な宣伝手法だろう」と述べた。

トランプ氏との会談のため、金正恩氏がベトナムに向けて列車で平壌を出発する姿を、朝鮮中央テレビなど、国営メディアは大々的に報じていた。だが、多くの国民が期待していた制裁解除は霧散し、金正恩氏は手ぶらで帰国。「協議失敗」を国民にどう説明するか、北朝鮮政府は悩んでいることだろう。(カン・ジウォン)

3月5日未明にベトナムから帰国した金正恩氏。相当疲れているように見える。

引用元 <北朝鮮内部>「決裂はトランプのせいだ」 当局が噂流し世論誘導か 苦しい金正恩氏

上記は、北朝鮮国内に多数の協力者を抱える、アジアプレスの報道だ。まさに金正恩と北朝鮮首脳部は追い詰められている。

追い詰められている北朝鮮が、国営メディアを通じて、負け犬の遠吠えごとく日本を批判することは想像に難くない。

拉致被害者が日本に帰国できるために、安倍総理の次の一手を応援したい。

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