新元号「令和」は深謀遠慮に満ちた政治的奇跡

ついに新元号が発表された。多くの国民から歓迎され大いに好評であった。


実際、上記のように新元号の号外が争奪戦になるほどであった。そして、この元号は日本のこれまでの伝統と新しい伝統を結び付け、新しい時代及び世界へのメッセージを伴ったものだった。

考えに考え抜かれた新元号

①日本史上初の「国書」から引用し、融和のメッセージ

安倍総理は今回の新元号発表につき、このように述べている。

これは「万葉集」にある「初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す」との文言から引用したものであります。そして、この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められております。

「万葉集」は、1200年余り前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。


引用元 安倍内閣総理大臣記者会見

総理の声明の一つ目のポイントは、約1300年前に日本が元号を導入して以来、漢籍から採用してきたが、今回、初めて日本の国書から採用を行ったことである。これはわが国の自律性のアピールでもある。何よりも最古であり、あらゆる階層の人間が参加した和歌集から採用したことは、国内融和と団結のメッセージにもなる。

新元号「令和」の号外を求めて、人々が殺到する大阪駅。

②進取の気鋭と多様性を強調

二つ目のポイントは、引用部分の前後を読むと進取の気鋭とさらに融和のメッセージが強調されていることだ。令和の発案者とされる中西進氏が、山上憶良が書いたとしている該当部分は次のようになっている。

当時、大陸から入ったばかりの梅を愛でる、多様性を持った渡来系を含む人々の宴での華やかな様子を記し、ついで美しい梅を取り巻く周囲の景色を描写し、一座の人々の和やかな様を伝える。そして、中国にも多くの落梅の詩があるように、「この庭の梅を歌に詠もうではないか」と、序を結んでいる。(参考万葉集入門

大陸から入った梅を日本人は品種改良し、愛し、芸術として表現してきた。

まさに新しい文化や発想を取り入れて、それを日本のものとし、多様性を持った人間と仲良く融和していこうというメッセージが感じられる。同時に、これは漢籍の「文選」からの孫引きという指摘の無粋さを示し、否定する。見事に梅と漢詩を、消化し、新しいものにしていたのだから。

③若い世代と新時代を築こうというメッセージ

若い世代の皆さんは、こうしたSNSなどの新しいツールを見事に使いこなすことで、どんどん新しい文化をつくり上げています。(中略)
こうした若い世代の新しいムーブメントは、確実にこれまでの政治や社会のありように大きな変化をもたらしつつあります。本当に頼もしい限りであると思っておりますが、日本の未来を明るいと感じています。新しい時代には、このような若い世代の皆さんが、それぞれの夢や希望に向かって思う存分活躍することができる、そういう時代であってほしいと思っています。この点が、今回の元号を決める大きなポイントでもありました。
引用元 安倍内閣総理大臣記者会見

安倍総理の若い世代の活躍と未来に期待し、応援していきたいという意気込みが感じられる。大きなポイントだというのだから間違いない。

④「令和」はチベット語の希望だった!

また、安倍総理の深謀遠慮は、そこにとどまらない。新元号の「令和」は「レイワ」と読むが、実はチベット語で「希望」の意味があるというのだ。(参考記事


実際、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のルントック代表は、BuzzFeed Newsの取材に対し「発音がとても近くて、びっくりしています」「チベットでは、落ち込まないよう、希望を捨てないようにと、老若男女問わず日常でよく使います」「とても良い言葉なんです。新しい元号が決まった日本でも、未来に向けた、たくさんの希望が生まれますように」と答えたという。

これは多くの圧政に苦しむチベット人民への希望にもなり、中国へのけん制にもなる。


このように、今回の新元号は多くの深謀遠慮に富むものであった。中でも若者へのメッセージは注目されるべきだ。

東京駅でも人々が号外に殺到!

まさに安倍総理が指摘するように、新しい時代を作るのは、若者である。

令和の時代が、良き時代になることを心より祈念している。

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