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「令和」は漢籍の孫引きではございません:無知の極み、毎日新聞・岩波文庫・小林よしのりの大誤報

国書「万葉集」の「梅花の歌32首の序文」を出典として、「令和」が新元号となった。

そんな中、万葉集の該当部分は、「漢籍の引用」であり、「孫引き」「本当の出典はこっちだ」「官邸は無教養」と主張する連中がいる。

だが、これこそ「知ったかぶりの無教養」。令和は孫引きではございません。

知ったかぶりで「孫引きした」と官邸批判したメディア

①小林よしのり(漫画家)

万葉集の「初春令月、気淑風和」の一節は、支那の詩文集「文選」の「仲春令月、時和気清」と同じであり、安倍首相は国書から採ってきたつもりでも、実は漢書の由来でしたということになる。

引用元 「令和」に浮かんだ疑問

②毎日新聞

③岩波文庫

④ 宮崎タケシ前衆議院議員(希望の党・民進党)

以上が知ったかぶってウソ知識をどや顔で自慢した連中の代表例だ。

要するに、「万葉集」の「梅花の歌32首の序文」は、文選に収録された後漢の張衡が詠んだ「帰田賦」のパクリであり、これを官邸は無教養だから気が付かなかったという主張。

岩波文庫も知ったかぶりだった!

だが、ネット上で「すんすけ( @tyuusyo)」氏が以下の趣旨の指摘をされているように、それらは大間違いかつ安易な発想だ。

帰田賦には「百草、滋榮す(たくさんの草が茂っている)」とだけあり梅の花が出てこない。
②「契沖は「万葉代匠記」で帰田賦の引用」と主張する人間がいるが、「万葉代匠記」はこの部分について張衡以外に全然別の出典も複数上げている。単なるコピペでこういう名文が書けるものではまお。万葉はそれほど甘いものではない。

契沖が生涯かけて探しまくって「ここの典拠分からん」と言っている箇所がある、というくらいあの梅花の歌はけっこう大変な出典

④契沖「万葉代匠記」があげるこの「梅花の歌」の典拠は以下の通り。 王羲之「蘭亭記」・孟子・張衡「帰田賦」・杜審言詩・宋の武帝の娘寿陽公主の詩・隋の煬帝の老松の詩・宋玉神女の賦…きりがないのでもうやめますけど、こういう四六駢儷文(しろくべんれいぶん)は典拠がめちゃくちゃ多いのが普通。

引用元 https://togetter.com/li/1334095#c6140732

このように、万葉集の梅花の歌の序文は、多くの漢籍を背景にして、日本の歌人が新しい価値観や組み合わせを加えて、執筆された名文なのだ。

万葉集序文も語る、その意味

実際、序文の最後ではこう語っている。

漢詩にも落梅の作がある。昔も今も何の違いがあろうぞ。さあ、この園梅を題として、しばし倭の歌を詠むがよい。

引用元 「新版 万葉集 一 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) 」

中国や日本、そして、過去と今、様々な梅の詩歌が詠まれてきた。しかし、そこに変わりはない。それらを踏まえて、梅を題にして、日本の詩歌を詠もうではないか、という気宇が伝わってくるではないか。

要するに、様々な教養を背景にして書かれたのであって、それはパクリだとか、孫引きだとか言われるものではない。


あくまでも様々な漢籍を踏まえた上での本歌取りで、そこに梅花という新たな組み合わせを行ったのだから出典は「万葉集」で正しい。

例えば、日本のラーメンは中国由来という主張に対して、「中国由来とされる日本のラーメンは、孫引きだ!真のラーメンの由来は、ウイグル族のラグマンだ。そんなことも知らないのか?」と主張する人間がいれば、馬鹿だと思われるのと同じ。

「令和」を孫引きだと知ったかぶりを行った、諸メディアや論者は、今すぐ謝罪と訂正を願う。特に、再び元号で大誤報をやらかした毎日新聞、自称教養の岩波文庫、元学生運動家の小林よしのりは無知の極み、恥を知るべし。

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