ライダイハン問題:「退役軍人が鉄パイプでメディアを襲撃」、「国防省が全否定」など、見苦しい歴史の数々

「韓国軍が組織的に民間人を虐殺することは不可能。わが軍隊は厳しい規律と命令系統の下で任務を遂行しており、ベトナム人女性の性的搾取もまったくない」参考記事

2013年8月の韓国国防大臣が報道官を通して発表した、ライダイハンに関する、耳を疑うべき公式見解だ。

韓国国防大臣がいうところの「厳しい規律と命令系統の韓国軍」のベトナムでの様子。

政治知新でも何度か取り上げたライダイハン問題。ライダイハンとは、ベトナム戦争に参戦した韓国軍兵士らが数千人のベトナム女性に性的暴行を行い、その性的暴行によって生まれてきた混血児たちの呼称である。ライダイハンは、今や公然の史実である。

韓国政府は、日本に対して長年慰安婦問題で糾弾し、関係のない第三国でも慰安婦キャンペーンを繰り広げているが、いざ自国の汚点に関するとダンマリを決め込む。その、韓国政府の沈黙の歴史を振り返る。

恥多き韓国政府の見苦しい対応の歴史

●ベトナム修交後、「韓国系混血児」として徐々に韓国国内で認知されるようになる

1992年、韓国地上波テレビ局がドキュメンタリ一番組を作成し、認知度が上昇。続いて、1994 年には、技術研修で韓国に渡航した「ライダイハン」が 23年ぶりに韓国人の父親に再会して大きなニュースになる。

●韓国退役軍人が激しく反発し、鉄パイプでメディアを襲撃する

1999年9月、韓国革新系メディア「ハンギョレ21」が、ベトナム戦争における韓国軍の蛮行について特集。具秀証(ク・スジョン)特派員の取材の下、「性暴力」などを初めて大々的に報道するも、退役軍人らが激しく反発。

特に、2000年6月には、退役軍人らで構成される「枯葉剤戦友会」が「ハンギョレ21」を襲撃。車両を転覆させたり、鉄パイプでパソコンなどの事務機器を叩き壊すなどの凶行に出た。

凶暴な「枯葉剤戦友会」の抗議活動の様子。

●韓国国防大臣が公然の史実を真っ向から否定

2013年8月、韓国国防大臣が報道官を通じ、「韓国軍が組織的に民間人を虐殺することは不可能。わが軍隊は厳しい規律と命令系統の下で任務を遂行しており、ベトナム人女性の性的搾取もまったくない」と公式声明。

●文在寅大統領、ベトナム訪問時に言及せず

2018年3月、韓国への包囲網が狭まる中、ベトナムを訪問した文大統領は「両国間の歴史に対して遺憾の意を表する」と発言するにとどまり、完全に逃げを打った。

●英議会で追及始まる

2019年1月、英議会内にて、人権団体「ライダイハンのための正義」が集会を開催。韓国政府に対して公式な謝罪を求めた。この集会には、自身もISISによる蛮行の被害者であり、また女性の人権と尊厳のために貢献したことでノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラド氏、ジャック・ストロー元英外相も参加した。

このように、韓国政府が長年逃げを打ってきたことがよくわかる。

真実を語ろうとするメディアがあれば、退役軍人が鉄パイプで襲撃して、言論弾圧する。そして、国際的な包囲網が狭まっても、歴代の大統領や国防大臣が無視を続けているのだ。

歴史教科書でも誤魔化す

こうした傾向は歴史教科書でも同様。

今では、韓国政府の検定を受けた高校の「韓国史」教科書では、韓国軍の性暴力には言及せず、ライダイハンを「韓国人混血児」とのみ記載している。

この点について、いくつかのメディアは以下のように指摘する。

「韓国教育省は先ごろ、既に検定を通過している高校歴史教科書の一部にベトナム派兵における「民間人虐殺」の記述があることを問題視し、「民間人の被害」に書き換えるよう勧告した。都合の悪い史実を改竄する露骨な歴史修正主義そのものである。」引用元

「韓国軍の“民間人虐殺”について記述しているものは皆無だ。話題になった保守派教科書の教学社版は、「米国の軍事的、経済的支援確保に寄与した。米国の軍事援助や借款、経済支援、派遣人力(兵員)の送金、韓国企業の進出などは1960年代の韓国経済成長の牽引車の役割をした」とする」引用元

ちなみに、日本の教科書における慰安婦の記述は「さらに朝鮮人などのなかには従軍慰安婦になることを強要されたものもあった(山川出版、新日本史B、平成25年)」、「植民地や占領地では、日本軍も設置や管理に関与した慰安所に、朝鮮人を中心に、中国人・インドネシア人・フィリピン人・オランダ人などの多数の女性を、日本軍兵士の性の相手である慰安婦として動員した(実教出版、高校日本史A、平成24年) 」というもの。(参考記事

韓国側のそれは、日本の誠実な対応とあまりにもかけ離れた内容で酷過ぎる。

歪んだ歴史認識を学生に埋め込もうとするこのような対応を韓国政府が続けるかぎり、日韓関係が雪解けを迎えることはない。

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