実り多き日米首脳会談〜日米同盟はアジアの公共財、そして火星へ

トランプ大統領は、5月26日より二泊三日で国賓として訪日し、安倍総理と会談を行った。既に多くの蜜月を語る写真が出ているが、ここではそうした蜜月だけでなく、会談で何を安倍総理が勝ち取ることに成功したのかを紹介しよう。

対北朝鮮・中国政策で完全一致

北朝鮮政策では、日米の立場が完全に一致していることを改めて確認し、一昨年11月に続き、拉致被害者との面談を実現した。

この際、トランプ大統領は、「拉致問題は私の頭の中に常にある。安倍晋三総理とともに、解決に向かって努力したい」と力強く発言し、拉致被害者家族を勇気づけた。

中国に対しても政策が一致していることや、東シナ海や南シナ海での現状に対して、共同で懸念を表明し、日米で連携していくことで一致。そして、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた日米協力を強力に推進していくことでも一致した。

日米同盟は「アジアの公共財」へ

最終日の5月28日、安倍総理はトランプ大統領とともに、空母への改装が決まっている護衛艦「かが」を訪問し、日米同盟の転換点となる演説を行った。

インド・太平洋を自由で開かれたものにし、地域の平和と繁栄の礎としなければならない。その、揺るぎない意志をここに立つ私たち全員が、完全に共有します。

この護衛艦『かが』は、昨年、西太平洋からインド洋に及ぶ広大な海において、米海軍と密接に連携しながら、地域の海軍との協力を深めました。

昨年9月、南シナ海で英海軍と共同演習を行う護衛艦「かが」

今後、本艦を改修し、STOVL(ストーブル)戦闘機を搭載することで、我が国と地域の平和と安定に一層寄与していきます。地域の公共財としての日米同盟の更なる強化に向けて、日本は、しっかりとその役割を果たしていく。これからも、不断の努力を重ねていく考えです。

引用元 日米両首脳夫妻による護衛艦「かが」訪問

まさに歴史的な転換点である。

公共財とは「自然につくられることがない。しかし、だれもが利用しなければいけない、そして、誰もが恩恵を受けるもの」であるが、日米同盟をインド太平洋地域全体でそのような存在にするというのだ。

日米同盟は、日米の為だけではなく、インドからアジア太平洋一帯の地域の平和と安定のための存在にしていく、その為に日本は空母化した「いずも」「かが」を中心に共同訓練や人道支援などを通じて貢献していくと高らかに安倍総理は宣言したのだ。

これはトランプ大統領とも完全に一致していた。トランプ大統領は今回の為に、強襲揚陸艦「ワスプ」にわざわざF-35B戦闘機を積載したまま横須賀に寄港させ、同じくF-35Bを積載する予定の「かが」の隣に配置させた。

発艦するF-35B戦闘機

しかも、トランプ大統領は「かが」に乗り込み、安倍総理と共同会見に臨んだが、米国大統領の自衛隊艦船への乗艦は史上初である。安倍総理は、オバマ大統領の広島訪問に続き、またもや歴史上初の偉業を成し遂げた。

そして、トランプ大統領は「日米両国の軍隊は、世界中で一緒に訓練し、活動している」「(かが)は最先端の航空機を搭載できるようアップグレードされる。米国の安全保障も向上させる。さまざまな地域の紛争や、離れた地域の紛争にも対応してくれるだろう」と、安倍総理と一致する姿勢を示し、日米同盟をアジア全体の公共財にするとの考えを示した。

いよいよ、日米同盟は、日本周辺や日本の防衛、そして米国のためといった従来の目的に加えて、インドから太平洋一帯までの世界の半分の平和と安定の為に存在する役割を発揮することになった。そして、それは日本の平和と安定、そして、この地域に深くかかわる日本経済にも大きく寄与するのだ。

そして、月面や火星へ

また、今回の首脳会談では、宇宙開発でも大きな合意があった。両者は、月面探査など宇宙分野の協力強化で合意し、宇宙進出を強める中国に日米の連携で対抗することになった。

しかも、トランプ大統領が「劇的に協力関係を拡大する。米国の宇宙飛行士を宇宙に送る計画だ。私たちは月に行き、そしてすぐに火星をも目指すだろう。非常に興奮するプロジェクトだ」と発言したように、日米は火星探査も行うという。

なんとも胸が躍る話だ。


このように今回のトランプ大統領訪問で、多大な成果を上げた。

メディアは、こうした現政権の成果を前提に評価すべきではないか?まちがっても、料理の値段や相撲観戦の配置がどうのこうのといったお茶の間のネタをニュースにする幼稚な報道姿勢は、いい加減にやめていただきたい。

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