アルメニアとアゼルバイジャン、戦闘で互いを非難、 23人死亡 同地域に影響力を持つロシアとトルコを引き込む恐れ
【AFP=時事】旧ソ連のアルメニアとアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフ(Nagorny Karabakh)で27日に起きた戦闘で、両国は互いに、最初の攻撃を仕掛けてきたのは相手側だと非難した。戦闘により少なくとも23人の死亡が発表されており、同地域に影響力を持つロシアとトルコを引き込む恐れがある。
アルメニアとアゼルバイジャンはナゴルノカラバフの帰属をめぐり数十年にわたり対立を続け、長年のライバルとされてきた。アルメニアの支援を受けるナゴルノカラバフで起きた今回の戦闘は、約110人が死亡した2016年以降最悪の軍事衝突となり、新たな紛争の懸念が高まっている。
アルメニア当局によると分離独立派のアルメニア兵16人が死亡し、戦闘により100人以上が負傷した。アルメニア、アゼルバイジャンの双方がアルメニア人の女性と子どもが死亡したと発表。アゼルバイジャン政府は、アルメニアの分離独立派が発した砲撃により、アゼルバイジャンの5人家族が死亡したと発表した。
戦闘を受けフランス、ドイツ、欧州連合(EU)はすぐに「即時停戦」を要求し、フランシスコ教皇(Pope Francis)は平和への祈りを捧げた。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はアルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相と軍事衝突の再燃について協議し、「敵対行為の停止」を要求。ロシア政府は、「ロシア側は大規模な衝突の再開に深刻な懸念を示した」と述べた。
しかし、アゼルバイジャンの同盟国であるトルコは、今回の戦闘の責任はアルメニア側にあるとし、アゼルバイジャン政府への「全面的な支援」を約束した。トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はツイッター(Twitter)に「トルコ国民はこれまで通り、アゼルバイジャンのきょうだいたちをあらゆる手段により支援する」と述べた。
アゼルバイジャンはアルメニアが停戦協定に違反したと主張し、「国民の安全を確保するため」戦車や大砲ミサイル、戦闘機、ドローン(無人機)を使った反撃を行ったと述べた。アゼルバイジャンはまた戒厳令を宣言し、大都市の夜間外出禁止を発令。ナゴルノカラバフとアルメニア政府間の通信管理において戦略上重要な山をアルメニア兵から占拠したと発表した。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/07e1a2a96b8b826d714b1e469caa5541f9b81e3d
充分有り得るよなぁ
トルコはアゼルバイジャンの同盟国だし。
EUが言っているように、早く戦闘状態が
止まることを祈る。
緊張状態にあった地域だが何が引き金となるか、わからないだけに恐怖だ。
一般人にも被害が及んだらしいが、これ以上拡大して欲しくない。
やる気満々なのがトルコって感じやな、主だった周辺国は。
と言うのもロシアはどちらとも交渉を続けている状態で、殴り合いが始まると結果として東欧と西アジア地域への自分たちの影響力が弱まるからで。
イラクはアゼルバイジャンの立地が特殊な事情もあって(分断されてて、迂回するにはイラクの協力が必要不可欠)気が気がじゃない。
なぜかトルコだけガンガンやれやれって言ってんのはアゼルバイジャンが勝ち切ればなお良しの状態で、どう転んでもロシアの影響力が弱まるからだとは思うんだけど。
ロシアもCSTO加盟国のアルメニアを援助する大義名分があるので出ていかざるを得ない。露土関係自体は今の所良好なのでアルメニア・アゼルバイジャンの頭越しに交渉して収めさせるということはあり得る。
憎み合ってるから何か事が起きると一気に拡大してしまいます。
アルメニア大地震の時は、相手に「大地震が起きておめでとう!」
と電報を打ってるほど(さすがに発信人は逮捕されたけど)。
早く国連で緊急審議してしかるべき圧力をかけないと。
でも武器大国は、これでまた兵器が売れると内心喜んでいる
のだろうね・・・
辛酸をなめさせられるのは、いつの世も普通に生きている住民のみ。
早期の終息を願います。
この時期に中国が何かと強硬なのも、香港より忌々しい「国外の係争地」を軍事衝突で世界に知らしめ、そっちに眼を逸らせたい魂胆が後押ししてる。