米議会襲撃 Qアノン陰謀論の信奉者や州議会議員など次々と起訴




米連邦議会の議事堂をトランプ大統領の支持者たちが襲撃した事件で、司法省は9日、陰謀論の信奉者や州議会議員などを新たに相次ぎ起訴したと発表した。

ワシントン連邦地検は、通称「ジェイク・アンジェリ」ことジェイコブ・アンソニー・チャンスリー被告について、暴力的な不法侵入や治安を乱す行為などを含む罪状で起訴した。被告はすでに逮捕・勾留されている。

ワシントン連邦地検は声明で、「角と熊の毛皮のかぶりもの、赤白青のフェイス・ペイント、上半身裸で茶色いズボンという姿で連邦議会議事堂に入る姿が報道された人物が、チャンスリーだと特定されたと言われている。この人物は全長約180センチの槍(やり)を手にしていた。槍の刃のすぐ下に、アメリカ国旗が縛り付けられていた」と述べた。

チャンスリー被告は、陰謀論「Qアノン」の「シャーマン」を自称しているとされる。本人は罪状について発言していない。Qアノンとはトランプ氏を支持する根拠のない陰謀論で、「世界の政財界やマスコミにはびこる悪魔崇拝の小児性加害者に対して、トランプ大統領は秘密の戦争を繰り広げている」というのが主な内容。

ワシントン連邦地検は同じ声明で、下院本会議場から下院議長の演台を持ち出す様子が撮影され、逮捕された、フロリダ州在住のアダム・ジョンソン被告(36)を、暴力的な不法侵入や政府資産の盗難の罪で起訴したと発表した。

連邦地検はほかにも、ウェスト・ヴァージニア州議会のデリック・エヴァンズ議員(35)を暴力的な不法侵入や治安を乱す行為の罪などで起訴したと発表した。議員もすでに逮捕・勾留されている。エヴァンズ州議会議員は、トランプ氏支持者たちと議事堂外に並ぶ自分の姿を撮影し、オンラインに投稿した後、議事堂内に入ったとされる。

司法省はこれまでに議事堂襲撃に参加した罪で十数人を起訴している。中には、ナンシー・ペロシ下院議長の執務室で机に足をのせて座る写真に収まり、議長の机から封筒を持ち出したと自ら語っていたリチャード・バーネット被告(60)も含まれる。

ほかにも、議事堂近くで火炎瓶11個や銃器を所持していたとされるアラバマ州在住の男性も逮捕・起訴された。

議会襲撃では、トランプ氏の支持者4人と、議会警察の警官1人が死亡した。

米ツイッター社は8日、「暴力行為さらにを扇動する恐れがある」として、ドナルド・トランプ大統領の個人アカウントを永久凍結したと発表。その理由のひとつとして、トランプ氏が「尋ねていた人たちへ」として、自分は1月20日の大統領就任式に欠席すると述べた最新のツイートが、支持者たちには式典攻撃を正当化するものと受け止められていると指摘。さらに、連邦議会や各州議会の議事堂を1月17日に襲撃するという次の攻撃計画が、すでにツイッターその他で拡散されていると述べている。

トランプ氏の任期は1月20日正午で終わる。

ジョー・バイデン次期大統領の就任をもって政権与党となる民主党は、「反乱の扇動」を理由にトランプ氏を弾劾する決議案を週明けにも下院に提出する方針。下院はすでに民主党が多数を占めるが、上院では20日まで共和党が多数。さらに、弾劾訴追による大統領の解任には、上院議員の3分の2以上の賛成が必要のため、解任が可決される可能性はきわめて低い。加えて、上院の審議日程を決める共和党のミッチ・マコネル多数党上院院内総務が、20日以前は弾劾決議を審議しないという姿勢を示している。

ホワイトハウスの大統領報道官は、任期終了を目前にしたこの時点で大統領を弾劾するのは、国の分断を深めるだけだと述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f4a13b86821015771e6caa7a2ff60de55a95320

ネットの反応(引用元
議事堂の扉を開けた警察官と議事堂の中を案内するようにしていた警察官の映像がありますが、この警察官の特定はどうなっているのでしょうか?
まずは特定できる実行犯全て、最後に扇動した御本尊を挙げて欲しいですね。
議会に侵入した者たちは西部劇に出てくるならず者やごろつきの風体だったね。
トランプ支持者かそうでないかは知らないが、フェイクでないのは確かそうだ。
法を犯せば逮捕・起訴され、法によって裁かれる。
当たり前の話。
きっちりと罰を受け、己の無法っぷりを反省すればよろしい。
テロ対策も考慮している装備の警察官なら、チャンスリー被告
みたいな人が建物に入ろうしたら撃つはず…と思っていたが…意外。
あの建物の警備としては緩くない?
このアメリカの議会襲撃事件もそうだけど、いまのコロナ禍において、議会制民主主義の脆弱な部分と闇を見続けている。
強権的政治へ向かうのを人は選ぶのか、議会制民主主義のあるべき姿を取り戻すのか、世界の市民一人一人が深く考えていかなければ危険な方向へと進んでしまう。
いつも感心するのですが、アメリカは法手続きが早いですね。日本ならやっと身柄を検察庁に送って、起訴はまだまだだと思いますが。
ネットがこれだけ主流になった世界でも、人間の知能そのものはある意味進歩しないのかも。
新興宗教と何ら変わらない気がします。
しかも、それを信じる人の数は、ネットの普及に関係していると思わざるを得ない多さ。
なんかガッカリ。
証拠がある事件と証拠のないでっち上げの差をしっかり裁判で勉強してきて。




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