識者「中国は全世界を敵に回した」対中包囲網に仏、ベルギー海軍の空母が“参戦” 日米共同訓練で連携強化
海上自衛隊は21日、アフリカ東部ソマリア沖アデン湾の海賊対処のため派遣していた護衛艦「ありあけ」が中東海域で、フランス海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」や、米海軍の強襲揚陸艦「マキンアイランド」、ベルギー海軍のフリゲート艦「レオポルド1世」などと相次いで戦術訓練をしたと発表した。日米仏は、中国の軍事的覇権拡大に対抗し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現で一致しており、訓練を通じて連携姿勢を示す狙いがあるとみられる。
海自によると、17、18日はアデン湾で、フランス、ベルギーと訓練。フランス海軍の補給艦「バール」が「ありあけ」に燃料補給したり、ヘリコプターが「ありあけ」に着艦したりした。前出艦に加え、仏駆逐艦「プロヴァンス」も参加した。
19、20日はアラビア海で、フランス、ベルギーに、米海軍の強襲揚陸艦や巡洋艦「ポートロイヤル」と訓練した。仏駆逐艦「シェバリエ・ポール」も参加した。
17~20日といえば、世界が注視したアントニー・ブリンケン米国務長官と、中国外交トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)共産党政治局員らが、米アラスカ州アンカレジで臨んだ米中外交高官会談(18、19日)に合わせたような日程だ。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「今回の訓練は、今後の対中牽制(けんせい)を見据えた予行演習と考えられる。海自は、英国やスペインとも共同訓練を実施しており、欧州諸国は相次いで、艦艇をインド太平洋に派遣している。欧州は人権意識が強い。日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み『QUAD(クアッド)』プラス欧州というかたちで、動きは加速化するだろう。欧州の参加で、中国は全世界を敵に回したに等しい。中国の巨大経済圏構想『一帯一路』も崩れ始めるのではないか」と語った。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210322/pol2103220004-n1.html
ベルギーが派遣するのは空母ではなくフリゲート艦。
日本、台湾辺りは最前線になる。
日本も防衛強化、憲法9条の改正が必要だ。