珍説!日刊ゲンダイ「聖火台がないし、五輪後トラック撤去したので今回の東京五輪は最悪だ!」 → コストの問題は無視ですか??
国中を熱狂させた東京五輪。多くの感動を呼んだ今大会だが、一部メディアは、未だに東京五輪についてのネガティブキャンペーンを実施している。
どうしても東京五輪のイメージを悪くしたいようだが、大成功を大失敗と印象付けるのは、暴論以外の何ものでもない。
その暴論でしかない東京五輪ネガティブキャンペーンを、日刊ゲンダイが掲載しているのだ。しかも、だ。東京五輪を最悪とする理由が、「聖火台がない」「トラックが撤去される」等なのだ。
コストを考慮して方針が定められたことを忘れてはいないか??しかもこのコストを追求していたのメディアだったはずだ。メディアが国民を煽った結果であることを忘れたのか??
聖火台がないこと=最悪の大会???
東京五輪のネガティブキャンペーンに勤しむ日刊ゲンダイ。その日刊ゲンダイは毎度おなじみの暴論を展開している。
東京五輪が最悪だと言うのだ。
しかも、その理由の1つが、聖火台がないからだと言うのだ。
その聖火は開会式の後どこへ行ったか。国立競技場から臨海部にある聖火台に移された。セレモニーが終われば邪魔になるのだろう。旧国立は2014年5月末に56年の歴史に幕を閉じた。新国立を建設する際、聖火台はつくらなかった。大会後は年間維持費などが約24億円かかるというので、収益面を考え、陸上トラックも撤去し、球技専用スタジアムにすることが17年に閣議決定された。
コスト面を考慮して決定された聖火台の不設置。記事でも触れているが年間維持費として約24億円もかかる。もちろん単年で終わるものではない。永続的にかかる費用だ。
このコスト削減をもって、東京五輪を「最悪」と言うのは無理がある。なんなら年間維持費を日刊ゲンダイとこの記事の寄稿者、元日本陸連副会長に負担してもらいたい。
更に、日刊ゲンダイの暴論は続く。
もう1つの最悪の理由はトラック撤去??
日刊ゲンダイは「読み物」としては良いのかも知れないが、この「読み物」をメディアと捉えるのはいささか無理がある。
東京五輪を「最悪」とするもう1つの理由が「トラックの撤去」だ。
国立競技場のトラックについては昨年10月、世界陸連のセバスチャン・コー会長が来日した際、25年の世界陸上を国立競技場で行うことを提案し、残すことになりそうだ。
「(中略)五輪を開催した国立競技場は陸上の聖地にならんとおかしいだろ。関係者は都合のいいようにレガシーという言葉を使っていたが、聖火台の件にしろ、陸上トラックを撤去する方針だったこともそうだ。この国はまだまだスポーツ後進国だ」
開いた口が塞がらないとは、正にこのことだ。
トラックが撤去される可能性があるのは、当然、東京五輪の閉幕、東京パラリンピックの閉幕後の話だ。閉幕後の国立競技場の活用方法によって東京五輪の評価が変わることはあり得ない。
この主張が成り立つなら、前回の東京五輪のメイン会場であった旧国立競技場はどうなるのか。解体したではないか。日刊ゲンダイの主張に則れば、前回の東京五輪は、メイン会場が解体されたことで「最悪」のものだったと言うことすらできる。
日刊ゲンダイは東京五輪の評価を下げたくて必死のようだ。だが、そこで明らかになったのは日刊ゲンダイが、荒唐無稽でメディアとしての資格がないことだけだ。