高橋洋一氏、マスコミの報道に「「アベノマスク」が大量在庫になったかの印象となり、国民へのミスリード」
岸田総理が年度内に廃棄を決めたいわゆる「アベノマスク」だが、マスコミが報じる「アベノマスク廃棄」は国民へのミスリードだと高橋洋一氏は語る。
アベノマスク=全世体配布で余剰なし、介護施設用に余剰あり。前者は2020.3、後者は2020.4決定で、性格も違うものだが、そんなの知らねーが文句だけを言いたいのがマスコミ。国内マスク生産はまったく伸びていないとか、ウソがまかり通っている。介護用も一定の役割があっただろ
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) December 24, 2021
国民用マスクと介護施設用マスクを一緒くたにして、「アベノマスクが大量に残っている」と大騒ぎするメディアに騙されないようにしましょう。会計検査院の発表を観れば、こんなものは見破れますと高橋洋一氏。アベノマスクは余ってません。 pic.twitter.com/vb0ZTDbmLs
— take5 (@akasayiigaremus) December 23, 2021
10月末の報道によれば、昨年、「アベノマスク」といわれる世帯向け布マスクを約1億3000万枚、介護施設や妊婦向けには約1億5700万枚を調達。このうち、それぞれ約400万枚と約7900万枚が保管されていた。マスクの平均単価は約140円。
所管する厚生労働省は、介護施設向けはマスクの品薄状態が解消された後、希望する施設のみへの配布に方針を切り替えた。
「アベノマスク」は全世帯への配布を終え、保管されていた400万枚は余剰分という。
介護施設向けは1億5700万枚準備し、当初は全施設にプッシュで配布したが、施設側が調達可能になった後、希望配布に切り替え。その時に7900万枚の在庫。「アベノマスク」は1億3000万枚準備し、1億2600万枚配布し、400万枚の在庫となった。
これでわかるだろう。「アベノマスク」については、全国民への配布だったが、予定どおり無駄なしで完了。一方、介護施設向けは多くが在庫になった。しかし、新聞の見出しでは「アベノマスクも」などと書かれて、「アベノマスク」が大量在庫になったかの印象となり、国民へのミスリードになった。
介護施設向けについては、準備量が結果としては多かったが、当初のマスク不足への対応は出来た。マスク不足がどのように解消されるかを当時予測するのは不可能だ。後から過剰な準備だったと結果論で言うのは簡単だが、見込みを誤って介護施設でマスク不足になったら、その方が問題だろう。さらに、「アベノマスク」は当時売り惜しみをしていた業者に打撃を与えたともいわれている。
この20年度決算検査報告では、会計検査院法に基づく意見表示などは付されていない。つまり、会計検査院として調査をしたが、問題なしという見解だ。
マスコミは、10月末の報道で「アベノマスクも」という奇妙な見出しだったが、今回の報道では、介護施設向けまで含めて「アベノマスク」と称している。
マスコミは「アベノマスク」と揶揄したいがためか、事実は無駄なしで貶める余地がないのに、介護施設向けまで用語を広げているようだ。これでは、もはやまともな報道と言えない。そこまでしてでも元首相を話題にしたいのだろうか。
ネット上でも、マスコミの報道に乗じてアベノマスク叩きをする意見も多いが、一方で「アベノマスクのおかげでマスク不足が解消された」など当時のアベノマスクには意義があったと理解している意見も多い。
廃棄処分が決定してからマスコミはいっそう政府と安倍元総理への批判を強める一方で、布マスクに対する問い合わせが殺到しているそうだ。
岸田首相は21日の記者会見で布マスクについて「所期の目的は達成された」とした上で、希望する自治体や個人に配布後、廃棄する方針を表明した。会見を受けて厚生労働省には布マスクに関する問い合わせが殺到、数人の職員で対応しても、電話を切れば鳴る状況だという。
すでに希望する介護施設などへは、原則100枚単位で配布しているが、個人への具体的な配布方法は決定していない。早ければ年内にも方針を固める。
同省担当者は「(在庫のうち)どの程度、個人の方が希望しているか見通せないが、可能な限り廃棄を少なくするため、有効活用したい」と話す。
メディアでは保管費用や大量廃棄に税金が使われるとして批判の声が強いが、大阪市の松井一郎市長は23日、「布マスク需要は低いが腐るものでもない。念のために頂いておくのはありだ」などと述べ、受け入れに前向きな姿勢を示した。
ネットでも「捨てるなら欲しい」「不織布マスクの下にガーゼマスクは本当に助かる」「アトピーなどの肌の弱い人、子供にはピッタリ」などとの声がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0000fb84dcabc8b366bf038b28aaba120ab3edc6
愛媛の幼稚園では「活用できる物はするということを、わたしたちは子どもたちに教えたい」と、アベノマスクを園児に配った。
すでにアベノマスクを活用しているのは、愛媛・松山市の三葉幼稚園。
2021年10月、厚労省から2,500枚のアベノマスクを受け取り、園児用に作り直したうえで配った。
400人余りに5枚ずつ。
園児たちはそれぞれ、自分や保護者がデコレーションしたオリジナルのアベノマスクを着けてうれしそう。
今回、輸送費を国が負担することが決まったことで、園長はさらなる受け入れに前向きな姿勢を示した。
三葉幼稚園・古森宏子園長「 (輸送費を国が負担する)ことであれば、またいただいてもいいかなと思う。活用できる物はするということを、わたしたちは子どもたちに教えたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9326a7e96f024cbfee25b3b9aa8611f3bf8b144
「可能な限り廃棄を少なくするため、有効活用したい」とあるが、だったら、希望者に配布するのと同時に、定期健診に来た人に無料配布するとか、コロナやインフルエンザワクチン接種時に無料配布するとか厚労省は今からでも検討してみてはいかがだろうか。献血時に配るというのもいいだろう。廃棄を減らす方法は少し考えればいくらでも出てくると思うのだが。