波紋を広げる元首相５人の書簡！！福島県選出の玄葉氏、元原発事故担当相の細野氏も批判！！
元首相５人が欧州委員会に提出した書簡が波紋を広げている。元首相５人とは、小泉純一郎氏、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、細川護熙氏、村山富市氏だ。
岸田総理、そして福島県も不快感を示したこの５人の書簡。福島県選出の玄葉光一郎氏や原発事故担当相を務めた細野豪志氏も書簡に不快感を示した。
この５人の中で唯一の現職国会議員が菅直人元首相だ。現在は立憲民主党の最高顧問を務めているが、立憲民主党からは処分の声は聞こえてこない。
書簡を提出した５人について各党が各々処分することが必要なのではないか？
玄葉氏、書簡を「不適切」と一刀両断！！
５人の元首相が欧州委員会に送った書簡には、「東京電力福島第１原発事故の影響で県内の多くの子供たちが甲状腺がんに苦しんでいる」という内容が盛り込まれていた。
この内容をめぐって福島県が地元の玄葉氏も不快感を示している。
「元首相５人が『原発に依存しない社会』を目指す姿勢に異論はない。ただ、その根拠として挙げた例は、やはり不適切で、現時点では言い過ぎだと思う。実態とも、地元選出の私の実感とも、合わない」
（中略）
玄葉氏は「あくまで科学的知見に基づく議論をすべきだ。ただ元首相５人に対して抗議をすればいいとも思えない。ここは政局に利用したり、乗ったりしないようにすべきだ。何より、『福島の子供たちに寄り添う』という立場で、自分自身としては冷静に対処していきたい」と語った。
（出典 内閣府）
玄葉氏が不快感を示す書簡。その書簡を提出した元首相５人には菅直人元首相も含まれている。玄葉氏は菅直人政権で閣僚も務めている。
菅直人政権で閣僚を務めていた玄葉氏でも、岸田総理や福島県が示したのと同様の不快感を書簡から感じているのだ。
更に、玄葉氏と同様に、菅直人政権で閣僚を務めた他の人物からも同様の声が上がっている。
細野氏も書簡に対して不快感！！
福島第一原発事故が発生し、その後原発事故担当相になったのが細野豪志氏だ。細野氏は、閣僚時代はもちろん、閣僚を退いてからも原発事故問題に取り組んできた。
その細野氏は書簡について次のように語っている。
細野氏は書簡について「最大の問題は『多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ』との記述があることだ。科学的事実に反するだけでなく、福島の若者に不安をもたらすことを強く危惧する」と２９日にツイッターに投稿した。
続く３０日には「福島県の県民健康調査検討委員会もＵＮＳＣＥＡＲ（国連放射線影響科学委員会）も原発事故の放射線影響で子供が甲状腺がんになったとは考えられないとしている」と指摘。その上で「菅直人元総理は避難範囲の決定をした責任者だ。原発事故により甲状腺がんが増えたと主張するなら自らの政治責任をどう取るのか。反原発を言うのとは次元が違う重たい問題だ」として、菅氏を批判した。
（出典 Wikipedia）
細野氏は５人の中でも菅直人元首相の責任を特に指摘している。細野氏の言う通り、菅直人元首相は退避範囲を決定した責任者だ。そしてどのように責任を取るつもりなのか。
この書簡について、岸田総理、福島県、玄葉氏、細野氏らが批判しているわけだが、共通点がある。それが「科学的な知見」だ。
科学的な知見・事実に基づかず５人は書簡を提出しているのだ。自民党は小泉純一郎氏含めた５人に対しての非難決議案をまとめている。一方、５人の中で唯一の現職国会議員を抱える立憲民主党からは目立った動きが見えてこない。
この５人の書簡の問題は、党派を抜きにして糾弾されるべき問題だ。各党とも自発的に処分を考えてもらいたい。
（出典 原子力規制委員会）