【参院予算委員会】ウクライナ情勢集中審議で、疑惑追及に多くの時間を費やす立民議員に、与野党から「やり過ぎだ」と批判
3月2日に行われた参院予算委員会。岸田総理及び関係大臣が出席し、ウクライナ情勢等について集中審議が行われた。
しかし、その中で立憲民主党の杉尾秀哉議員が多くの時間を疑惑追及に費やしたことで、与野党から「やり過ぎだ」と批判の声が出たと読売新聞が報じた。
ウクライナ情勢を中心テーマに2日行われた参院予算委員会の集中審議で、立憲民主党が、政府や自民党に関する疑惑追及を行った。連日、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた事態対応に追われる岸田首相らに、無関係な質問を繰り返す立民の姿勢には、与野党から「やり過ぎだ」と批判の声が出た。
「国家公安委員長が、選挙違反を摘発する警察を管理・監督できるのか」
立民の杉尾秀哉氏は、自民党京都府連が国政選挙前に立候補者側から資金を集め、地元議員に配分していた問題を巡り、府連所属の二之湯国家公安委員長や首相を問いただした。このほか、経済安全保障推進法案の準備室長を務めていた藤井敏彦内閣審議官が事実上更迭された問題では、「法案作成過程を巡る疑念が全く晴れていない」などと主張した。ただ、新たな追及材料には乏しく、二之湯氏らは慎重な答弁でかわした。
この日、立民は杉尾氏を含めた3人が質問に立った。約2時間半の質問時間が与えられ、杉尾氏の持ち時間は約1時間だった。杉尾氏の質問時間をテーマ別に集計したところ、自民京都府連と藤井氏の疑惑追及に5割弱を費やし、ウクライナ関連の質問は2割強だった。ほかの2人は、両疑惑に関連した質問はしなかった。自民の2人は、ウクライナ情勢に7割強をあてた。
立民関係者によると、集中審議の前に、同党国会対策委員会から杉尾氏に対し、疑惑を取り上げるよう指示が出ていたという。
この日の集中審議は立民が求めたものだ。テーマは、与野党の話し合いで事前に設定され、ほかの議題を取り上げることは禁止されていない。テレビ中継されたこともあり、「視聴者を意識して、政府・自民党のスキャンダル追及に走ったのだろう」との見方も出た。
もっとも、与野党には、「今、最優先で議論すべきはウクライナ情勢だ。東アジアの安全保障情勢への影響など、論ずべきことは山ほどある」との声も根強い。立民の参院議員は、「追及する場合も、タイミングを考えてやらなければダメだ」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/425e29d5406a8865157707d0212b45b149666fbf
この記事を見てすぐに頭をよぎったのが「時間があれコロナ」発言だ。多くの人もそうだったのではないだろうか。
率直に言って「なにも変わってないなぁ」というのが感想だ。
読売新聞の記事にも「ほかの議題を取り上げることは禁止されていない」とあり、何を取り上げてもいいとは思う。だが、多くの有権者は、杉尾議員にとって安全保障やウクライナ情勢やコロナ関連よりも疑惑追及の方が優先度が高かったと受け取るだろう。ただ、疑惑追及のついでにメインテーマではなく、メインテーマのついでに疑惑追及をしていただきたいとは思う。
党の指示??
記事には「立民関係者によると、集中審議の前に、同党国会対策委員会から杉尾氏に対し、疑惑を取り上げるよう指示が出ていたという」とある。馬淵澄夫国会対策委員長あたりから指示が出たということだろうか。
これが本当なら杉尾議員は党からの指示で疑惑追及を行ったということだ。杉尾議員ばかりを責めるのも酷な気もする。
だが、いずれにしても「何も変わっていない」という感想に変わりはない。
ただ、立憲民主党支持と見られる方々や反自民と見受けられる方々からは杉尾議員を擁護というよりも、読売新聞の記事が「プロパガンダ」という意見が多く上がっていた。