ロシアのウクライナ侵攻でも外務省が見せた後手後手の対応!!防衛省は先手先手の対応!!そろそろ本気で改革を検討すべき!
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、我国はロシアに対して経済制裁を決定し、更なる情報収集に力を入れている。
情勢分析は当然だが、ウクライナに残る邦人保護にも力を入れている。邦人をウクライナから退避させる方法として隣国のポーランドからのチャーター機が検討されている。
邦人保護、邦人退避に向けたミッションが進められているのは心強い。しかし、だ。時系列で我国の対応を見ると、ポーランドに協力を真っ先に求めたのは外務省ではないのだ。
外務省はウクライナ情勢が緊迫している最中、貿易経済に関する会合をロシアとの間で開催していた。いつまで経っても諸外国の外務省に見劣りする我国の外務省。
岸田総理はそろそろ真剣に外務省改革を検討するべきだ。林大臣は何をしているのか???
外務省、ポーランド政府に協力を要請!!
邦人退避のミッションを考えた時、当然、ウクライナに直接、チャーター機を派遣することは出来ない。ここで白羽の矢がたったのがウクライナの隣国ポーランドだ。我国は東欧では「V4+日本」という枠組みで外交を展開している。このV4の一国がポーランドだ。
(V4+日本首脳会談 出典外務省)
ポーランドの外相と林外相が電話会談を開催し、林外相がポーランド外相に協力を求めた。
ロシア軍による軍事侵攻が続くウクライナ情勢をめぐり、林外務大臣は隣国ポーランドのラウ外相と電話で会談しました。林大臣はウクライナに在留する日本人が退避する場合の協力を要請し、ラウ外相は最大限支援すると応じました。
26日夜の電話会談で両外相は、ロシア軍による軍事侵攻はウクライナの主権と領土の一体性を侵害する侵略にあたるとともに、重大な国際法違反で決して認められないという認識を共有しました。
ロシアがウクライナに侵攻を開始した日が2月24日だ。それを考慮すれば26日にポーランド外相との電話会談を設定した外務省の対応は一見、早いように思える。
しかし、だ。ロシアがウクライナに侵攻を開始する前から動いていた省庁があるのだ。
防衛省、なんと21日の段階でポーランドに協力要請!!
外務省にしては迅速な対応に見えたが、やはり外務省は外務省だった。ロシアがウクライナ侵攻を開始する前の21日には岸防衛相がポーランドの国防相と電話会談を開催。その電話会談で協力を要請していたのだ。
岸信夫防衛相は21日、ポーランドのブワシュチャク国防相とウクライナ情勢を巡り、テレビ会議形式で協議した。ポーランドはウクライナの隣国で、岸氏はロシアによる軍事侵攻などが起きた場合の邦人保護について協力を要請した。ブワシュチャク氏は「最大限の支援を約束する」と応じた。
協議後、岸氏が記者団に明らかにした。岸氏は協議で、日本政府が邦人保護のため状況に応じて近隣国にチャーター機を手配・派遣する方針であることを念頭に、邦人輸送に向けた「協力」を要請した。ブワシュチャク氏はチャーター機のポーランドへの乗り入れを含め協力・支援を行う方針を示し「(日本と)引き続き連携を緊密にする」と語った。
(出典 防衛省自衛隊公式TWITTER)
この岸防衛相とポーランド国防相の電話会談は、防衛協力・交流書署名式に併せて行われたもの。
改めて言うが、この岸防衛相のポーランド国防相への協力要請は、ロシアがウクライナ侵攻を開始する以前の話だ。危機管理のお手本とも言える対応だ。
外務省は何故、防衛省のように前もってポーランドに協力要請をしなかったのか疑問だ。結局、外務省は事態が発生してから後手後手に対応する省庁なのだ。その姿勢は昨年のアフガニスタン情勢の時から全く変わっていない。
岸田総理、林外相はいつまで外務省をこのままにしておくのか。そろそろ本気で外務省改革を検討すべき時だ。そうでなければ政権も外務省と同罪だ。