山梨で桃の次は高級スモモと巨峰が盗難被害に 青森でもトウモロコシが盗まれる
収穫前の桃盗難の被害が相次いだ山梨県。犯人は捕まっておらず、組織的犯行という見方もされている。
警察は広く情報提供を呼びかけるなど、捜査にあたっているが、それをあざ笑うがごとく次の犯行ななされた。
山梨県で高級スモモと巨峰が盗まれた。
桃の盗難被害が相次いでいる山梨県で22日午前、今度は高級スモモ約600個(約42万円相当)の盗難被害が発覚した。山梨県は桃に加えてスモモの生産量も日本一。相次ぐ被害を受け、県警は注意を呼び掛けている。
22日午前、同県南アルプス市有野のスモモ畑を所有する農家の80代男性が、栽培していた高級品種「貴陽」約600個の盗難被害に気付き、県警南アルプス署に届け出た。
同署によると、スモモは収穫直前で畑には他の品種もあったが、貴陽だけが盗まれていた。男性が農作業で畑に出向いた18日早朝には無事だったことから、18~22日早朝に盗まれたとみられる。
引用元 桃の次は高級スモモまで…もうやめて 山梨で600個盗難発覚
山梨県で収穫前のブドウ約200房が、畑から盗まれる被害があった。
山梨県笛吹市のブドウ畑で、けさ午前5時ごろ、巨峰約200房が盗まれているのを畑を所有する30代の男性が見つけた。被害額は16万円ほどとみられている。
この畑ではきのう、収穫を始めたばかりで、盗まれたのは出荷直前の巨峰だ。ブドウの木の枝には、はさみで切られたような痕があったという。
「なんでそんなことをするんだという思いが大きいんですけれど」「これから先こういうものがなくなればいいなというふうな思いです」(畑所有者)
そして、青森県ではトウモロコシの盗難が確認された。
収穫前のトウモロコシ、およそ1,200本が盗まれた。
青森・つがる市の畑で24日朝、農家の男性が、トウモロコシが盗まれているのを見つけた。
盗まれたのは、収穫前の「ゴールドラッシュ」という品種のトウモロコシおよそ1,200本で、12万円相当にのぼる。
被害者の男性「収穫して進んでいったら、この先ない。ずーっと見たら全部ない」
警察は、男性が最後に畑を訪れた22日から24日朝までの間に盗まれたとみて、捜査している。
一連の盗難が組織的なもので、青森まで手を広げた可能性もある。または、桃の窃盗犯が捕まっていないことで模倣犯が現れたのかもしれない。だとすると、全国に模倣犯が現れ、生産者たちが次々と被害にあうかもしれない。
昨年6月には静岡県で野菜や果樹が盗まれる被害が相次いでいた。
静岡県内で野菜や果樹が農地から盗まれる被害が相次いでいます。静岡市でビワ、森町でトウモロコシ、焼津市でマンゴー…。丹精込め育ててきた生産者はやり場のない憤りにさいなまれています。
引用元 農家「がく然」 相次ぐ作物窃盗
しかし、犯人が逮捕されたという情報はない。
このまま全国的に広がりを見せる前に警察は窃盗犯を逮捕しなければならない。万が一、逮捕できないなんてことがあれば、あらゆる農産物が狙われ、農家が毎年収穫前におびえることになる。そうなればバカバカしくなった農家は廃業するかもしれないし、農家が高額保険に加入したり、独自で管理・監視を行うことでコストがあがり、消費者に跳ね返るかもしれない。
何より、生産者の方々が手塩にかけた作物が、このような無残な形で盗まれるなど、断じて許されてはいけない。同時に、桃の窃盗を巡って「桃販売トラックが怪しい」などと言った不確かな情報がネット上で拡散されていたが、憶測で非難するのは今は避けた方がいいだろう。そういった情報はネットで拡散する前に、警察に情報提供して犯人逮捕の役に立ててもらった方がいいと思う。