立民・泉代表「旧統一教会は自民の支援団体というのが国民の認識」「立憲民主党はと言えば、それは明確にノーである」
立憲民主党の決めつけが始まった。
立憲民主党の泉健太代表が「旧統一教会系が自民党の支援団体だったかと言われれば、私は『そうだ』ということが多くの国民の認識だと思う」と指摘したうえで「立憲民主党にとって、旧統一教会系が支援団体だったかと言えば、それは明確にノーである」と主張した。
立憲民主党の泉代表は2日、「旧統一教会系が自民党の支援団体だったかと言われれば、私は『そうだ』ということが多くの国民の認識だと思う」と指摘した。
立憲民主党の泉代表は2日、同党の会合で、旧統一協会と党所属議員の関係を巡る調査の結果、寄付金のやり取りや秘書の派遣など、選挙活動への支援は確認されなかったと明らかにした。
その上で泉代表は、「自民党が旧統一協会側から組織的な応援を受けていないと言っているが、国会議員や陣営の多くが、支援を明確に受けていた」と指摘した上で、「いわゆる旧統一教会系が自民党の支援団体だったかと言われれば、私は『そうだ』ということが多くの国民の認識、答えだと思う」と述べた。
また泉代表は「立憲民主党にとって、旧統一教会系が支援団体だったかと言えば、それは明確にノーである」とした上で、旧統一協会を巡る問題について、今後追及していく姿勢を強調した。
泉代表はツイッターで立憲民主党と旧統一教会の関係の調査結果を報告。
立憲民主党所属国会議員について調査した結果、旧統一教会から
■運動員の派遣
■選挙活動への支援
■政治献金
を受けた国会議員は立憲民主党には存在しませんでした。まず現時点の調査結果を報告いたします。
— 泉健太🌎立憲民主党代表|衆議院議員 (@izmkenta) August 2, 2022
これを受けて、自身をもって自民党批判を開始したのだろう。ただ、自民党も、茂木幹事長が、旧統一教会との関係について「これまで一切の関係を持っていないことが確認できた」と述べ、組織的なつながりを否定している。
「関係部門に改めて確認するよう党として指示をして、その結果、これまで一切の関係を持っていない、このような確認であった。組織的に応援を受けている、こういった一部の発言あるようだが、そのような事実はまったくない」(茂木幹事長)
茂木幹事長は、関係部門からの報告で、旧統一教会とは党として連絡をとったり党の会合に招待したことなどもないとの回答だったと説明した。
旧統一教会関係者から支援を受けていたとされる岸防衛相も、旧統一教会という組織と付き合いがあったわけではないが、関係者から応援してもらったことを認めたうえで、これまでの関係を見直していく考えを示した。(参考)
これで解るように、自民党と旧統一教会が組織ぐるみの付き合いがあったのかは今のところ否定されている。現段階で解っていることは、議員個人が旧統一教会の関係者から選挙において支援を受けていたということだ。そこまで掘り下げて調査したら、立憲民主党も旧統一教会から支援を受けていないかもしれないが、関係者からも応援されていないと明確に否定できるのだろうかという話になる。
この状態で「旧統一教会系が自民党の支援団体というのが国民の認識」と決めつけるのは早計だ。「そうであってほしい」という希望観測で、この問題を政争の具にする気が満々にうかがえる。もし、国民がそう思っているとしたら、立憲民主党にも同じ認識を持たれていると思った方がいい。立憲民主党だけは違うと言っても、泉代表のツイートに対するコメントを見る限り信用する人は少ないと思う。
また、立憲民主党の馬淵国対委員長も「選挙も金も含めて全て丸がかえだ」と批判し、共産党の志位委員長は「(反社会的集団と)癒着のままでいいのか」と追及する気満々のようだ。(参考)
立憲民主党の蓮舫議員も、ツイッターで臨時国会について「政治と宗教は最大テーマだ」と掲げているので、まず国会で取り上げられるのは間違いないだろう。
いち有権者として、政治家と旧統一教会とのつながりは与野党関係なく公表して、今後の付き合いをどうするのか示してほしいと思う一方で、モリカケの時と同じように、国会が旧統一教会の話題一色になるのではないかと思うとゲンナリする。