国政復帰の辻元参議院議員「安倍晋三元首相の国葬には反対だ」と主張→対象者によって賛成・反対をコロコロ変えるのでしょうか???
臨時国会が召集され、7月の参院選で初当選を果たした議員が初登院をした。その「初登院」の中には、総選挙で惨敗し、比例復活も叶わなかった辻元参議院議員の姿もあった。
注目を集める辻元参議院議員だが、早速、岸田総理が決めた安倍元総理の国葬について反対の姿勢を示した。
辻元参議院議員が国葬に反対することに驚きはないが、その主張が驚嘆だ。「安倍晋三元首相の国葬には反対だ」と言い放ったのだ。
「国葬」に反対するなら百歩譲って理解は出来る。だが「安倍晋三元首相の国葬には反対」では対象者によって賛成反対を変えることになるが、どう言うことなのか???
反対は反対でも理由が違う辻元参議院議員と西村幹事長!!
安倍元総理の国葬が決まって以降、国会、メディアで賛否両論が沸き起こっている。安倍元総理の功績を理解しようともしない立憲民主党は、案の定反対の立場を採っている。
しかし、だ。その立憲民主党の中でも反対の理由が異なるのだ。その代表的なのが辻元参議院議員と西村幹事長だ。
辻元参議院議員は、安倍元総理の国葬について次のように語っている。
辻元氏は、(中略)「安倍晋三元首相の国葬には反対だ。安倍政権の時には森友学園問題をめぐって自ら命を絶った財務省職員がいて、真相も究明されていない。またコロナ禍では入院もできず、自宅療養中に死去した方も多い。入院していても、コロナ禍のなかでは葬儀さえできなかった人も多い。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりも出てきた。そうしたことに思いをはせれば、全額国費で安倍氏を国葬にすることはおかしい。納得できないのは私だけではないはずだ」と語った。
(引用元 衆議院インターネット審議中継)
辻元参議院議員が語っているように、安倍元総理の功績には目も触れず、終始批判していることから、文言通り「安倍元総理の国葬には反対」なのだ。
つまり、だ。辻元参議院議員の言い方では、国葬の対象者によって立ち位置を変えると読み取れてしまうのである。
一方でしっかりと立場を示しているのが、西村幹事長だ。西村幹事長は7月16日のTWITTERで次のように投稿している。
安倍元総理の死去に改めてお悔やみ申し上げます。岸田総理が国葬と発表した件について、私は閉会中審査を求めたい。どなたであれ特定の政治家を国葬で弔うのは慎重であるべきで、私は反対です。経緯と予算について決めた岸田総理には説明責任があります。
(出典 衆議院インターネット審議中継)引用元 https://twitter.com/chinami_niigata/status/1548130277603823616
西村幹事長は対象者云々ではなく、「国葬」そのものについて反対なのだ。西村幹事長の主張には共感はできないが、少なくとも辻元参議院議員と異なり理解は、出来る。
この国葬をめぐる議論についてフリーキャスターの辛坊氏が大正論を語っていた。「私ね、特定の名前を出して「この人の国葬をすべきかどうか?」って言うこと自体が、テレビでやるにはね、死者に対する冒とくだと思うんですよ。そんな議論は僕は嫌いだ」(参考)と語ったのだ。
対象者によって国葬の是非か議論するのは、辛坊氏の言うように死者に対する冒涜でしかない。
国葬について閉会中審査を行うことが決まっている。その閉会中審査では、安倍元総理という国葬対象者についての議論ではなく、後世にとって基準になり、先例になるような「国葬」そのものについて建設的な議論を行ってもらいたい。