「｢政権担当能力なし｣と見なされ自滅」に立民・福山氏「厳しい指摘だが、まさに正鵠を射る分析です」

立憲民主党の福山哲郎前幹事長が、プレジデントオンラインが配信した「｢政権担当能力なし｣と見なされ自滅…立憲の｢提案型野党｣が自公政権を利するだけに終わったワケ」を引用し、「厳しい指摘だが、まさに正鵠を射る分析です。真摯に受け止めなければならない」とコメントした。

福山氏が立憲民主党の批判を素直に受け入れるのは異例なことだ。

厳しい指摘だが、まさに正鵠を射る分析です。真摯に受け止めなければならない。
「政権担当能力なし｣と見なされ自滅…立憲の｢提案型野党｣が自公政権を利するだけに終わったワケ ｢立憲として目指す社会像｣を示せなかった #プレジデントオンライン https://t.co/NZNx0hBkJ3

— 福山哲郎・立憲民主党 (@fuku_tetsu) August 22, 2022

幹事長時代には、このような批判に対して真っ向から反論していて、よほど間違った発言などがない限り、立憲民主党の正当性を主張してきたと記憶している。おそらくだが、福山氏は執行部を離れたからこのようなコメントをしたのだと思う。現にこれまではどんなに負け続けていても「収穫はあった」など、一定の成果を誇示していたが、今回はあっさり指摘を受け入れている。

それと、やはり福山氏も現執行部に不満があるからこそこのようなコメントをしたのだろう。枝野氏と二人三脚で築き上げてきた批判型・対決型で野党第一党の座を維持し、立憲民主党のスタイルを確立させたわけだが、それを人気取りのためにあっさり翻し、｢提案型野党｣を目指されたら、福山氏からすれば納得いかないだろう。しかも、参院選では惨敗し、野党第一党の座も脅かされている。

参院選後に、辻元清美氏が執行部を「刷新すべき」と述べたり、蓮舫氏が不満をぶちまけたのも、おそらく同じ理由だろう。

水面下では小沢一郎氏が「泉おろし」を画策しているという報道もあった。

逆に若手議員など一部からは「まだ泉さんは代表になって1年も経っていない。代表の責任論になるのは不思議だ。ここで交代しろと言うなら、選んだ側の責任も問われるべきだ」「有力な次の代表候補がいないし、しばらく選挙もない」という慎重論もあがっているという。（参考）

このままでは古参や重鎮が反旗を翻し、内部分裂が起こりかねない。