立民、維新、国葬儀の出席は岸田総理の国会での説明次第 泉代表「やっぱりどこかでちゃんと(国葬に)出たいと思っているんです」
立憲民主党の泉健太代表が、安倍元総理の国葬儀に出席する可能性について「あると思う」と述べた。(参考)国会での岸田総理の説明次第で出席の判断をする考えのようだ。
日本維新の会の馬場伸幸代表も泉代表と同じく、国会での説明の内容次第で判断する考えを示した。
なお、共産党は既に出席しない考えを表明している。
安倍元首相の「国葬」をめぐり、立憲民主党の泉代表と日本維新の会の馬場代表が1日、BSフジの「プライムニュース」に出演し、参列するかどうかについては岸田首相の国会での説明を受けたうえで、判断するとの考えを示した。
立憲民主党・泉代表「今、出席を完全否定しないのは、やっぱりどこかでちゃんと(国葬に)出たいと思っているんです。やっぱりこれまでの前例を踏襲しますということであれば、そんなに国論は二分されなかったと思う」
日本維新の会・馬場代表「まだ政党としてどうするかは決めていない。国会での議論の推移等を見守りながら、最終的には判断していくということになる。国葬自体に反対しているわけではない」
泉代表は、国葬を岸田首相が独断で決定したとして問題視したほか、馬場代表も警備費を含めた国葬の予算総額が示されていないと指摘し岸田首相に国民への丁寧な説明をあらためて求めた。
「国会での説明を受けたうえで、判断する」との考えを示した両党だが、違うのは、日本維新の会は国葬儀に反対をしてはいないが、より詳細な説明が必要だと述べているのに対して、立憲民主党は反対の立場で説明を求めている。いつもの立憲民主党なら、国会で説明があったとして納得するだろうか?おそらく岸田総理は国葬儀の意義について、これまで説明してきたことを繰り返すだろう。それで考えが変わるような物わかりのいい党だっただろうか?
泉代表は「今、出席を完全否定しないのは」と述べているが、そもそも国葬儀反対を表明しておいて「出席を完全否定しない」というのは矛盾しか感じない。
矛盾の正体は、泉代表自身は本当は国葬儀に賛成で出席したいが、党内の煩型が騒ぐから問題視しているのではないだろうか。記事にある発言内容を見るとそのように感じる。だから、「出席を完全否定しない」と述べたのだと思う。
泉代表は当初「国葬については、その性質から厳粛に行うものであり、静かに見守りたい」とコメントしていたが、その発言の翌週に「時の政権が元総理の業績を主観的に判断し、区別をしていく。これ、やっぱり変だと思う」「国民から多くの疑問の声が上がっている」「説明や審議を求めてきたが、何もない中で政府の決定には賛同しかねる」などと、一転し反対姿勢を示した。
参院選の敗北で党内での立場が危うくなった泉代表。そのおかげで、新執行部は先祖返りともいわれる顔ぶれとなってしまった。泉代表にとってはますますやりにくいだろう。もはや泉代表が自由に自身の考えを述べられる状態ではないのかもしれない。