「弔意の強制だ」と国葬儀を批判する共産党、滋賀県知事が参列する意向を示すと、県議が「見直して」
安倍晋三元総理の国葬儀を巡り、共産党は「弔意の強制だ」と主張し、国葬儀に反対をしている。もちろん政府は「弔意の強制はない」と散々説明している。
ところが、滋賀県の三日月大造知事が国葬儀に参加し弔意を示したい旨を述べると、チームしが県議団と共産党県議団らが参列を見直すよう求めたという。
安倍晋三元首相の国葬を巡り、滋賀県議会のチームしが県議団と共産党県議団は7日、県庁で開かれた政策協議会で、国葬に参列する意向を表明した三日月大造知事に再考を促した。
三日月知事は6日の定例会見で、国葬の案内があれば公務などを確認した上で「県民を代表して参加し、弔意を示していくのが筋であろう」と述べていた。
チームしが県議団の今江政彦代表は、国葬が国会審議を経ることなく決定されていることや、多額の費用が見込まれる点、報道各社の世論調査で反対が賛成を上回っていることなどを指摘。「熟慮してほしい」と述べ、参列を見直すよう求めた。
共産県議団の節木三千代団長は、国葬には法的根拠がなく、思想・良心の自由を保障する憲法19条に反するなどとして「国に国葬の中止を求めて」と要望した。
三日月知事は「国が決めた国葬には知事として参加する予定」などとあらためて述べ、岸田文雄首相の説明を聞いた上で最終決定するとした。
「弔意の強制だ」と批判しておきながら、「弔意を示したい」という意見には見直しを求める。言い換えれば「弔意を示すな」と言っているようなものだと感じた。
おそらく、三日月知事が「県民を代表して参加し、弔意を示していくのが筋であろう」と述べていることから、知事が参列すれば滋賀県全体が弔意を示す形になるのでは?と危惧しているのだろう。
共産県議は、「国葬には法的根拠がない」と主張しているが、おそらく三日月知事は政府が説明した、閣議決定こそが法的根拠と理解しているのだろう。だから、「国が決めた国葬には知事として参加する予定」と述べたのだと思う。
また、「思想・良心の自由を保障する憲法19条に反する」と言いながら、弔意を示したいと言っている人に対して、考え直してと迫るのはいかがなものだろう?
上記時は京都新聞が報じたもので、記事を見る限り共産党の意見を支持した内容に読み取れ、京都新聞も相変わらずだなと感じた。