立民・野田元首相が国葬儀出席表明「元首相の葬儀に出ないのは私の人生観から外れる」「『長い間ご苦労さまでした』と花をたむけてお別れすることはしたい」
安倍元総理の国葬儀出席を巡り、首相経験者である立憲民主党の野田佳彦氏が「欠席は私の人生観から外れる」として、参列の意向を示した。
野田氏は「内閣総理大臣の経験者は64人しかない。その重圧と孤独を、私も短い期間だが味わっている。それを最も長く経験された方だ。元総理が元総理の葬儀に出ないというのは私としては人生観から外れる」「『長い間ご苦労さまでした』と花をたむけてお別れすることはしたい」と述べた。
また、立憲民主党は泉健太代表を含め党執行役員の欠席を表明しているが、野田氏は該当していないと報じられている。
「内閣総理大臣の経験者は64人しかない。その重圧と孤独を、私も短い期間だが味わっている。それを最も長く経験された方だ。元総理が元総理の葬儀に出ないというのは私としては人生観から外れる」(2022年9月16日、BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」の収録で)
立憲民主党の野田佳彦元首相が安倍晋三元首相の国葬に参列すると表明した。「『長い間ご苦労さまでした』と花をたむけてお別れすることはしたい」と述べた。
立民は党運営を担う執行役員の9人は国葬に欠席し、その他の議員は自主判断に委ねると決めた。野田氏は党の最高顧問だが執行役員ではなく、党の決定に反するわけではない。
野田氏は政府が国葬を決めたやり方を「拙速で独善的」と指摘し、政府の説明も「ちゃんとしていない」と批判した。一方で決まった以上は首相経験者として参列するのが野田氏の「人生観」になる。「保守」を標榜する野田氏らしい判断といえそうだ。
立憲民主党の中でもまともなことが言える人物がいた。
自民党の山田宏議員も「これが当たり前の人の道だ」とコメントしていた。
「元首相葬儀の欠席は人生観から外れる」野田佳彦元首相: 日本経済新聞 https://t.co/KNTgUlAVuY
政治の場では、政治的見解を異にし、時に激しく対立しても、政敵の暗殺に強く怒り、ライバルの非業の死に対し深く哀悼を捧げる。野田元総理なりの武士道だと思う。これが当たり前の人の道だ。— 山田宏 自民党参議院議員(全国比例) (@yamazogaikuzo) September 16, 2022
他にも「イデオロギーや好悪の問題ではなく人としての問題だという事ですね」「立憲を出た方がいいのではないか?」「野田さんは立憲民主党で最後の良心」と、野田氏の判断を評価する声がツイッター上であがっている。一方で、「野党から出てけ」「コイツは隠れ安倍友だ」「同じ壺の貉」などといった批判の声も上がっていた。