欧州が対ロシア、インドは対中国で国防費増額。もはや中露に対しての防衛力強化は常識? 日本の防衛力強化はこれでも「戦争の準備」と言えるのか?
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、欧州各国が国防予算を見直している。なかでもポーランドはGDP比2.5%弱から4%まで増額するという。
ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は30日、国防予算を大幅に増加させると発表した。ウクライナでの戦争を受け、変革が必要だと説明した。
ロシアがウクライナを侵攻して以降、ヨーロッパの国々は軍事支出を増やしている。ポーランドはその最新例となる。
同国の軍事予算は現在、国内総生産(GDP)の2.5%弱となっている。
モラヴィエツキ首相は、これを今年増やすと表明。「ウクライナにおける戦争を受けて、私たちは軍備拡大をさらに加速させる。そのため、今年は前例のない努力をする。GDPの4%をポーランド軍に充てる」とした。
また、国防予算のGDP比4%は、「北大西洋条約機構(NATO)加盟国で(中略)最高比率かもしれない」と付け加えた。
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■欧州諸国の軍事費増の動き
ロシアがウクライナを侵攻してから、多くの西側諸国が軍事費を見直した。そして多くの場合で、大幅に増加させた。
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防衛費拡大の動きは欧州だけではなく、インド政府も中国の脅威に対して、国防費を前年度比13%増額させる。
インド政府は1日、2023年度予算案を発表した。中国の脅威の高まりを背景に、国防費は730億ドル(約9兆4600億円)相当と、前年度比13%増額された。
欧州はロシアに、インドは中国に対しているが、わが日本は不幸なことにロシアと中国の両方を見ていかなくてはいけない。
ロシアと中国の脅威から国民を守るため防衛力強化をするのはもはや国際的に当たり前ということになりつつある。それなのに、我が国の特定野党や左翼メディア関係の方々は、日本の防衛力強化を「戦争の準備」などと訴えている始末だ。こういった主張を国会やメディアで訴えている人たちには、もはや何を言っても理解しようとしないのは分かっているので、せめて、一般の国民の皆さんは、おかしな扇動に惑わされることなく、正常に判断してもらいたい。