岡田幹事長「(反撃能力について)きちんと具体的例を示して、ご説明ください」→岸田総理「我国の国民の命や暮らしを守る手だてを、手のうちを明らかにするの?」と大正論で粉砕!!!
国会でようやく安全保障政策の大転換についての質問が行われた。岸田総理に問いただしたのは立憲民主党の岡田幹事長だ。
岡田幹事長は、民主党政権で外相を務めた経験もあり、安全保障政策についても明るいと思われた。しかし、いざ質問を聞いてみると、我国の手打ちを明かすような質問を行っていた。
我国の手の内を公表して一体誰が得をするというのか。
外相経験者であるなら意味のある質問を行ってもらいたい。
岡田幹事長の呆れてしまう質問!!
安全保障政策が通常国会では重要な課題の1つだ。防衛費の増額、そして反撃能力の保有等議論しなければならないことは沢山あるのだ。
その安全保障政策について岡田幹事長が質問に立ち、岸田総理に反撃能力について質問をしている。
立憲民主党・岡田幹事長「日本が攻撃を受けてないときに、例えば米軍が戦っている。日本は攻撃を受けてないのに相手国の本土に撃ち込むわけですからね、ミサイルを。これが専守防衛なんでしょうか。私は一線を超えてると思いますよ。だから、きちんと具体的例を示して、ご説明ください」
岸田首相「これは安全保障の世界の常識でありますが、我が国の国民の命や暮らしを守る手だてを、手のうちを明らかにするということになるわけですから、そうした細かい具体的な説明まで行うことを控えなければならないということだと思います」
(出典 衆議院インターネット審議中継)
岡田幹事長は「具体的例を示して、ご説明ください」と批判しているが、この具体例を示すことに意味はあるのか。岸田総理は「安全保障の世界の常識」と前置きし、「手の内を明かすことになる」と大正論で反論している。
具体例を示せば、有事の際に我国が採る行動が相手国に丸わかりになってしまう。そのような状況下で抑止力が機能するわけもない。
岡田幹事長の頓珍漢な質問に対して、岸田総理は常識的に答えていたが、この岡田幹事長の姿勢に同調しているメディアもある。それが東京新聞だ。
岡田幹事長の質問を次のように報じているのだ。
防衛力強化に関しては、具体的な説明を避けることが多かった。敵基地攻撃時の使用が見込まれる米国製長射程ミサイル「トマホーク」について、浜田靖一防衛相は今後5年間の購入数や支出予定額を示さず、「抑止のための必要数を整備する」と曖昧な答弁に終始。
東京新聞も岡田幹事長と同様に我国の防衛力を丸裸にしたいのか。浜田防衛相がトマホークの購入数、支出予定額を示さなかったことを「曖昧な答弁」「強弁」と批判している。
装備品の詳細をどうしても知りたいのか。その詳細を知って喜ぶのは中国と北朝鮮くらいだ。
ようやく始まった安全保障政策をめぐる議論だが、登壇者、そしてメディアの質の向上がない限り、実りのある議論にはなりそうにない。