【立憲との協調に嫌気か?】維新・馬場代表「自民党が割れて、改革保守政党ができれば連立政権に参画する可能性もないとはいえない」
日本維新の会の馬場伸幸代表が「自民党が割れて、改革保守政党ができれば連立政権に参画する可能性もないとはいえない」と連立政権の可能性を示唆したことが話題となっている。
馬場代表は昨年9月にも「基本は、単独での政権政党を目指す」としたものの、「政治の世界は一寸先は闇だ。可能性はゼロではない」と述べていた。(参考)
日本維新の会の馬場伸幸代表は13日、都内で講演し、将来的な政界再編に関して「自民党が割れたらいい。守旧派と改革マインドの強い方で割れ、保守を標榜(ひょうぼう)しながら前へと進んでいく改革保守政党ができれば、われわれも(連立政権で)参画する可能性はないとはいえない」と述べ、改革保守勢力の結集が望ましいとの考え方を示した。
馬場氏は維新の党勢に関して「よく『民主党が政権を取る数年前の状況によく似ている』といわれる。民主党も若く優秀なメンバーがそろって、日本のあるべき姿を説いて、(変化という)世界的な潮流の中で政権交代を果たした」と語った。
党勢拡大に関しては、5日投開票の京都府舞鶴市長選で、維新が単独で推薦した新人が現職を破り初当選したことなどに言及。「維新スピリッツが全国で受け入れられているのではないか。地殻変動が徐々に起こりつつあるという感触を得ている」と述べ、4月の統一地方選へ自信を示した。
しかし、自民党が分裂することはまずないだろう。党の中でまるで与党と野党が共存していて、多様な意見を党内で議論しているのが自民党で、様々な意見が飛び交う中で政策をまとめ実行に移している。一部の離反があったとしても、大きく分裂することはまずないだろう。
馬場代表は13日、立憲民主党の憲法論議に対する姿勢について「またまたサボり癖が出てきているのではないか。わが党は憲法改正は党是の一つだから、これができないとなると、立民との協調関係は非常に暗雲が垂れ込めてくる」「是々非々とわれわれは言っている。『非々非々』になってしまうと、協調はもう終わってしまう」(参考)と述べていて、立憲民主党との協調を疑問視した直後に自民党との連立について言及したということは、立憲民主党との協調に嫌気がさしてきたということだろうか。