自民、山口新３区は林外相で調整方針も、安倍氏後継の吉田氏は公認得られなければ無所属出馬の意向

衆院選挙区「１０増１０減」に伴い、議席が1つ減る山口県。自民党は新３区で林芳正外相を公認する方向で最終調整に入ったようだが、４区補選で当選した吉田真次衆議院議員が自民党の公認を得られなければ無所属での出馬の意向があることを周囲に伝えたという。

吉田氏を巡っては凶弾に倒れた安倍晋三元総理の夫人である昭恵氏が「後継」という意味合いを含め後援会長に就任した。

自民党は衆院選挙区「１０増１０減」に伴う山口県の新３区で林芳正外相（現山口３区）を公認する方向で最終調整に入った。一方、新３区公認を希望する自民党の吉田真次衆院議員（現山口４区）が、公認を得られなければ無所属で新３区での出馬を目指す意向を党幹部や周囲に伝えたと、産経新聞が８日朝刊で報じた。党本部は一本化を図りたい考えだ。

党本部は山口県連内で支持が多い林氏を公認し、吉田氏は比例代表の名簿上位で優遇する案を検討している。安倍晋三元首相の死去に伴う４月の現４区補欠選挙で安倍氏後継として初当選した吉田氏は、安倍氏の地盤を含む新３区での出馬にこだわっているという。

吉田氏は７日、産経新聞の取材に「お話しすることはない」と述べたという。無所属で出馬すれば、林氏と安倍氏後継の対決となる。

自民党の森山裕選対委員長は７日、山口県連幹部から林、吉田両氏が新３区を希望していると報告を受けた。近く公認候補予定者を正式決定する見通し。吉田氏が所属する自民党安倍派の塩谷立会長代理は７日、岸田文雄首相（自民党総裁）に吉田氏公認を要請した。塩谷氏によると、首相は「非常に難しい判断だ」と述べたという。

引用元　自民党、山口新３区は林芳正外相の公認で調整　安倍氏の後継・吉田真次氏は無所属出馬の意向　岸田首相「非常に難しい判断だ」

山口県は保守王国と言われ、１区には自民党の高村正大衆議院議員、２区は引退した岸信夫氏、３区は林外相、そして、４区は亡くなった安倍元総理と、まさに自民王国だった、補選を行った後の今でも議席は自民党が議席を独占しているが、かつてと違うのは、今では保守王国と言うよりは、林王国になりつつあるとか。自民党山口県連会長も林外相に近いとされる元県議の新谷和彦氏が就任した。

ネット上では不人気の林外相を応援する声はほとんどなく、吉田氏を応援する声が圧倒的に多かった。

ただ、林外相も選挙に強く、直接対決で吉田氏が無所属となれば、自民党本部と県連が総がかりで林外相の応援に回るだろうから、林外相有利は固いと思われる。それでも、吉田氏には新３区に出馬して当選して欲しいと願っている声が今もあがり続けている。安倍元総理の影響があることは間違いないだろう。どれだけ親しまれていたかがよくわかる。一方で、林外相はどれだけ人気がないのだろう。外相として認められる仕事をしていればこれほど嫌われなかっただろうに。