日韓通貨スワップ協定を再開する方向で調整に?
レーダー照射問題を譲歩して、今度は日韓通貨スワップ協定を再開する方向で調整に入ったそうだ。
下記記事はロイターの報道だが、NHKや時事通信社など他社も報じているので、観測記事ではなさそうだ。
鈴木俊一財務相は9日の閣議後会見で、29日に予定されている日韓財務対話で通貨スワップが議論に「含まれ得る」との認識を示していた。この時は議論に上がるだけだと思っていたが、まさか日韓財務対話の前に再開する方向で調整に入るとは。まさか日本が前のめりになっているのではないと思いたい
日韓両国の財務当局が、緊急時に外貨を融通する通貨スワップ協定を再開する方向で調整に入ったことが分かった。29日に予定する閣僚級の財務対話で協議する。政府筋が14日、明らかにした。
合意すれば2015年以来の再締結となる。政府関係者の1人はロイターの取材に対し、「チェンマイ・イニシアチブ(多国間の外貨融通枠組み)や、バイ(2国間)のスワップを含めた地域の金融安定を含めた様々な協力策についてアジェンダになる可能性がある。29日の大臣会合に向けて最終調整が行われている」と語った。
日韓両国は、財務対話に先立つ財務官会合で月内に東京で閣僚級の協議を行うことで合意。世界経済や域内経済に加え、20カ国・地域(G20)や主要7カ国(G7)で対話してきたことの確認のほか、インフラ投資や2国間・地域の金融協力など幅広い議題を設定していた。
鈴木俊一財務相は9日の閣議後会見で、日韓通貨スワップ協定の再開について、閣僚級の協議に「含まれ得る」との認識を示していた。一方、韓国の秋慶鎬・企画財政相も8日、財務対話で通貨スワップ協定再開について議論する、としていた。
ちょっとこのところの対韓外交はいただけない。麻生太郎副総裁が財務大臣時代に通貨スワップを巡って、韓国に何を言われたか忘れたのだろうか。
「6~7年前ぐらいに(スワップ協定の残額が)日本銀行に50(億ドル)、財務省に100(億ドル)ほど残っていたが、(韓国に)『大丈夫か』と確認したところ、『大丈夫だ』との返事が返ってきた。だからそれ(通貨協力の規模が)が減った。その時、『本当にいいのか』と聞いたら、韓国は『(どうか)借りてくださいと(日本が)言うなら、借りることもやぶさかではない』と答えた。(金を貸す側が)頭を下げて『借りてほしい』などという話は聞いたことがない。(それで)交渉テーブルを蹴って(交渉から)撤収した。それで終わりだ。スワップに対して韓国との間にあったのはそれが最後だった。今はどうなっているのかよく知らない」
こんなことを言う国に協議前から協定を再開する調整をする必要など全くない。
なにより、日韓関係の回復ばかりが目立つが、両国の間で何か変わっただろうか?徴用工訴訟だけは韓国側が肩代わりすることになっただけで、歴史認識問題はそのままだ。慰安婦問題についての日韓合意も履行されていない。竹島問題もそのまま。レーダー照射問題は謝罪がなく日本が折れた形で有耶無耶になりそうで、韓国側は「日本が悪い」と今も言っている状態。ホワイト国復帰もほぼ日本が譲歩したようなものだ。しかも、国民の間では反日思想が根強く残っている。韓国だけが利する形で、日本に何か良いことがあっただろうか。今の関係改善はまた韓国を甘やかしているだけだ。
垂秀夫大使が中国に啖呵を切ったような気構えがないのだろうか。また、国民からの理解が得られると思っているのだろうか。
ネット上では「なぜ日本が韓国の通貨暴落を防ぎ、支えなければならないのか」「日韓通貨スワップ協定なんて締結したら流石に政権交代を覚悟してもらわないといけなくなりますよ」「日本にとって全く国益にならない」「韓国は、日本の竹島を不法占拠し、哨戒機へのレーダー照射の事実も認めない国です」と反発の声が多くあがっている。