【リーダーをブレさせる立憲民主党】泉代表、候補者調整「やらない」から「各県の事情を踏まえて柔軟に考えたい」 小沢氏らの影響か?
立憲民主党の泉健太代表は、これまで共産党などとの候補者調整について「やらない」という方針を示してきたが、30日の記者会見で、次期衆院選での共産党との選挙協力を巡り、「各県の事情を踏まえて柔軟に考えたい」と、一転して容認する考えを示した。
立憲民主党内では、小沢一郎衆議院議員らが泉代表の方針を否定する「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を立ち上げ、候補者調整を訴えていた。
立憲民主党の泉代表は30日の記者会見で、次期衆院選での共産党との選挙協力を巡り、「各県の事情を踏まえて柔軟に考えたい」と述べた。従来の慎重姿勢から容認へと方針転換した発言だ。党内からは、評価の声が上がる一方、方針のぶれによる求心力低下を指摘する意見も出ている。
泉氏は記者会見で、野党共闘を後押しする「市民連合」を仲介役として候補者調整を過去に実施した例があったと説明し、「政党と政党(の協力)とは違う形になるが、そういうものは十分あり得る」との認識も示した。
共産との選挙協力を巡って、泉氏は5月のBSフジ番組で「やらない」と明言した。反発した共産が公認候補予定者の擁立を加速させ、立民内では、小沢一郎衆院議員を中心に候補一本化を求める動きが出ていた。
泉氏の発言を受けて、立民内からは「積極的に一本化すれば、野党第2党に転落する事態は避けられるのではないか」と歓迎の声が出ている。ただ、党内外の圧力で方針転換を迫られる形となり、泉氏の指導力を疑問視する向きもある。
2021年衆院選では、立民と共産の「共闘」を自民党が「立憲共産党」などと批判していた。
党内からの反発による影響で方針転換したのではないだろうか。リーダーはブレてはいけないと言うが、リーダーをブレさせるのが立憲民主党だ。泉代表もリーダーとしてどうかとは思うが、やることなすこと重鎮が口をはさんで方針転換せざるを得ない状況に追い込まれていることを考えると、本当に気の毒に思える。
入管法改正案を巡っては、党内から「この党は活動家に乗っ取られている」といった声があがったようだが、党内でこれだけ考えが違ってくると、他党との選挙協力よりも、党を割った方がいいのでは?