立憲「国民民主と候補者調整の協議したい」⇒国民・榛葉幹事長「まず共産党との関係を明確にしてほしい」
立憲民主党の泉健太代表は、次期衆議院選挙に向けた野党間の候補者調整をめぐり、連合の意向も踏まえ、国民民主党と協議したいという考えを示したが、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「まず共産党との関係を明確にしてほしい。それが明確にならない限り（協力に向けた）議論をしてもまとまらない」と語った。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は14日の記者会見で、次期衆院選での野党間協力に向けた立憲民主党の対応に関し、「まず共産党との関係を明確にしてほしい。それが明確にならない限り（協力に向けた）議論をしてもまとまらない」と語った。
立民が前向きな共産を含む候補者調整を改めて否定した形だ。
国民民主党の玉木雄一郎代表は１１日の記者会見で「政策の一致がないのに選挙のために選挙協力や候補者調整をすることは今までもこれからもない」「自衛隊が違憲だからなくせという政治勢力と一緒にやっても必ずどこかで矛盾が出てくる」と否定的な考えを示している。
また、榛葉幹事長は立憲、維新、共産の舌戦について「野党のバトルロイヤルのようなものには、あまり参戦したくない」と皮肉っていた。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は14日、会見で次期衆院選の野党共闘を巡る各党間で過熱する「舌戦」について「野党のバトルロイヤルのようなものには、あまり参戦したくない」とプロレスに例えて皮肉った。
立憲民主党の泉健太代表と共産党による批判合戦で「共産党さんが言っていることが正しい」とジャッジした日本維新の会の藤田文武幹事長について榛葉氏は「藤田さん、筋が通っているんじゃないの」と判定した。
榛葉氏は共に連合を支持団体とする立民に対し、連合が共産党への選挙協力を含めた対応を拒絶していることを強調した。その上で候補者調整を求める立民に「原点に返って共産党との関係を明確にして欲しい。それが明確にならない限り、さまざまなテーブルにつきようがない」と注文をつけた。
次期衆院選を巡って舌戦を展開する野党間のドタバタ劇に榛葉氏は「もうちょっとレベルの高い野党政局やりたいよね、本当に。毎回これだもんね…」と、ため息まじりに批判した。
連合の意向も踏まえるのなら、共産との選挙協力はダメなのでは？などと思ったが、泉代表はもともと「共産とは選挙協力をしない」と言っていただけに、榛葉幹事長の指摘には複雑な心境だろう。
玉木代表もこの点を指摘していて、立憲が共産との候補者調整を進める方針に転換したことについて「本来の方針を貫いた方がいいのではないか」と述べている。
国民民主は立憲が共産と候補者調整をするなら加わらないと明確な意思表示を示している。立憲は共産を取るか国民民主を選ぶかの選択に迫られている。国民民主の意思表明は支持者も素直に応援できると思うが、一方で、立憲の支持者らは「はっきりしろ」と感じているかもしれない。