外務省が英語動画で処理水の安全性を説明「風評被害の防止に向けて、科学的根拠に基づいた客観的で正確な情報を積極的に提供していく」
外務省は、東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出について、安全性を説明する英語動画を外務省公式アカウントで配信。
#ALPS処理水 の海洋放出はなぜ安全なのか。#STOP風評被害
詳細は動画へ→https://t.co/Ko4cKlPCor pic.twitter.com/IQIKZEiT8b— 外務省 (@MofaJapan_jp) July 21, 2023
今後、中国語と韓国語の動画も配信する方針のようだ。
外務省は、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出を巡り、英語で安全性を説明する2本の動画を公開した。インターネット上で偽情報が流布されていることを受け、科学的根拠に基づいた正しい情報を発信し、国際社会にアピールする狙いがある。月内にも中国語と韓国語の動画も公開する方針だ。
また、外務省ホームページの英語アカウントでも処理水の安全性を説明し、「風評被害の防止に向けて、科学的根拠に基づいた客観的で正確な情報を積極的に提供していく」そうだ。
#STOP風評被害
外務省の英語アカウントでも #ALPS処理水 の安全性に関する多言語発信を行っています。風評抑制のため、国際社会に向けても、科学的根拠に基づき、客観的かつ正確な情報を今後も積極的に発信していきます。 https://t.co/zavfBnzi7m— 外務省 (@MofaJapan_jp) July 24, 2023
こういった情報の拡散はとても重要なことで積極的に行っていただきたい。だが、ネット上では「少々対応が遅い」と言う意見もあった。IAEAが「包括報告書」を公表したのは7月4日だが、それ以前に海洋放出について支持は得ていた。なにも包括報告書の公表を待たなくても、外務省は先んじて処理水の安全性を他国言語でアピールしても、決してフライングではなかったはずだ。実際に、経済産業省は海洋放出方針決定から国内向けに処理水の安全性をアピールしている。外交官などが各国要人と接触し説得してかもしれないが、経産省と歩調を合わせて大々的に海外にアピールしても良かったのではないだろうか。
とはいえ、過ぎたことを言っても仕方がないので、これを反省し、今後の迅速な対応を切に願うとともに、ひとつでも多くの国から理解が得られるように努めていただきたい。