【不信任決議1票差で生き残った川勝知事には痛いはず】『ふじのくに県民クラブ』無免許運転の県議を除名処分
静岡県議会の院内会派『ふじのくに県民クラブ』の所属議員が無免許運転をしていた問題で除名処分を決めた。
問題自体はいち県議の不祥事だが、ふじのくに県民クラブが所属議員に除名処分を下したことは、川勝知事の進退にも関わるかもしれない。
ことし4月の県議会議員選挙で最年少の当時27歳で当選した中山真珠議員が無免許運転をしていた問題で、所属会派のふじのくに県民クラブは、中山議員の除名処分を決めました。
この問題は、静岡市清水区選挙区選出の中山県議が、ことし5月に免許が失効していたにも関わらず、無免許の状態で、複数回、公務に向かう途中などに乗用車を運転していたものです。
これについて、中山県議の所属会派のふじのくに県民クラブは、7日午前、会見を開き、田口章会長が、「県民に不信感とご迷惑をかけたことを心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。
その上で、県民クラブとして、中山県議の除名処分を決めたことを明らかにしました。
県民クラブの聞き取りに対し、中山県議は、「免許の失効を自覚していたが、予定が立て込んでいて時間が厳しかったので、運転してしまった」と説明しているということです。
一方、中山県議は、所属していた国民民主党県連には、5日、離党届を提出したということです。
最近のことなので覚えていると思うが、7月に自民会派が県議会に提出した知事の不信任決議案が1票差で否決となった。これはふじのくに県民クラブ所属議員がすべて反対に回ったからだ。
今回の件で県民クラブの議員が1名減ったので、中山県議が議員を続行するのなら県民クラブを離れた今、取り込む余地は十分ある。もし、今回の問題で辞任に発展したら全力で反川勝派が補選に臨み、当選することが出来れば、1票差は逆転できることになる。川勝知事は「また不適切発言をすれば辞職する覚悟で職務にあたる」と述べていたが、それもあてにできない。川勝知事の不祥事を待たなくても、県政運営に疑問が持たれるなど、次に知事不信任決議案が提出されれば可決される可能性が出てきたのだ。