中国政府が日本への団体旅行を解禁。業界では歓迎の声とオーバーツーリズムを懸念する声
中国政府が中国人のの日本への団体旅行を3年半ぶりの解禁。
新型コロナの感染拡大後に停止していた中国人の日本への団体旅行について中国政府が解禁したと発表しました。
中国人が日本に団体旅行ができるようになるのはおよそ3年半ぶりです。
中国政府は新型コロナの感染が拡大した2020年1月以降、中国人の日本への団体旅行を停止していましたが、3年半ぶりに解禁。
旅行や予約の受け付けがきょうから可能になりました。
これを受け、ネット上では「勘弁してほしい」と言う声が多数あがっている。
では、関連業界はどうだろうか。産経新聞の報道によると、業界では期待を膨らましている声が上がる一方で、中国人客のマナーの悪さからくるオーバーツーリズム(観光公害)を懸念しているところもあるようだった。
中国政府が日本への団体旅行を約3年半ぶりに解禁したと発表したのを受け、関西の百貨店や飲食など観光業界では期待が膨らんだ。一方でホテルの一部では敬遠する声も出ている。新型コロナウイルス禍前にはインバウンド(訪日客)の数や消費額でもトップだった中国だが、いまは東南アジアや欧米からの訪日需要も旺盛で、個人旅行で訪れる中国人客が既に戻っているためだ。中国人客のマナーの悪さを煙たがる向きもあり「量より質」を求めるコロナ後の訪日市場には〝脱中国依存〟の風潮も漂っている。
コロナ禍前は免税売上高の8割ほどを中国本土からの訪日客が占めていた高島屋大阪店(大阪市中央区)。中国からの団体客解禁に「期待は大きい」と広報担当者は声を弾ませる。
中略
飲食業からも歓迎の声が上がる。和食チェーンのがんこフードサービスは大人数の宴会に対応できる店が多く、コロナ禍で打撃を受けただけに中国人客の復活に期待を寄せる。京都市内の店舗では5月ごろから早くも中国から団体客の予約や問い合わせが入り始めていた。訪日客でにぎわう「がんこ道頓堀店」(大阪市中央区)は中国人客などの回復に備え、キャラクターの巨大オブジェやマグロの映像を楽しめる大型ビジョンなどを設置する改装を施した。
影響が大きい宿泊業でも「中国人が好む朝食メニューを復活させることを検討する」(大阪市内の高級ホテル)などの対応強化を始める動きもあるが、慎重に構えるホテルもある。
「正直、中国人客は来なくていい」と首を振るのは、沖縄・宮古島でホテルを運営するある会社の女性スタッフ。沖縄ではコロナ禍前に大型クルーズ船で押し寄せた大勢の中国人観光客によるごみのポイ捨てがオーバーツーリズム(観光公害)として社会問題となった。「観光資源でもある海岸や街並みが汚されるリスクの方が大きく、単価の安い団体客が戻ることに利点を感じられない」と話す。
観光地は賑わうだろうが、中国人のマナーの悪さはかねてから問題視されている。前者を取るか後者を取るか、業界にとっては悩ましい。しかし、記事にもあるが、団体客は比較的に単価が安いので、割に合わないケースもある。沖縄の観光業界は割に合わないと見ているのだろう。一般の方々の声を見ても、中国人が集まる観光地には、極力足を運ぶのは避けたいという傾向は以前から強い。
日本に来るなら、せめて最低限の日本のルールを学んでから来て欲しいものだ。やたらとごみを捨てない、園内の樹木の枝を勝手に折らないなど、日本では子供でも知っていることだ。