ロシア、ウラジオストクで東方経済フォーラム開始。思い出させられるバランス重視の安倍外交!岸田政権は、インドと韓国の強かな外交を見習うべし!
9月10日より始まる、ロシアのウラジオストクで実施される東方経済フォーラム。極東地域の経済開発についての国際会議だが、安倍元総理が生前、参加して演説した事でも有名だ。
ロシアのウクライナ侵略により、大幅に参加国や陣容は減ったが、それでも韓国やインドやベトナムやモンゴルは代表団を派遣し、政府関係者の講演も予定されていると言う。
今のバランスの悪い我国政府は、完全不参加を決め込んでいるが、本来であれば我国も敵対しているからこそ、情報収集のためにも大使館員を出席させるべきであろうし、ウクライナを支援しつつも、インドの様に強かにロシアのエネルギーを安定的に入手できるようにするべきだ。このままでは、物価高で国民が大ピンチだ。安倍外交が懐かしい。
岸田政権は、インドと韓国の強かな外交を見習うべし!
ロシアの東方経済フォーラムに、韓国政府は経済制裁をしつつも、代表団を派遣すると報じられている。
だが22年にロシアがウクライナを侵攻すると、韓国も対ロシア制裁に賛同。同年の東方経済フォーラムには格を下げて在ロシア韓国大使館と在ウラジオストク韓国総領事館の関係者を出席させた。今年も昨年と同クラスの代表団を派遣するとみられる。
今の尹政権は、歴代で最も親米・親日政権だ。我国の為に処理水が安全だと韓国国内で広告をしてくれる政権は、初めてであろう!その親米親日の尹政権でさえ、代表団を東方経済オーラムに出席させているのだ。
これは、韓国政府がロシアの愚劣な侵略を否定しつつも、一方で、実利を重んじているからだ。実際、「韓国製品はロシアで非常に人気が高く、今やサムスン、LGの家電製品や電子機器はロシアのほぼすべての家庭にあると言えるほどだ」と今年5月に元駐韓ロシア大使が証言している様に制裁する一方で、輸出を盛んにやっている。(参考)噂によれば、今のモスクワは、韓国製品で溢れかえっているそうだ。
これこそ強かな外交であり、今や我が国は韓国を見習うような立場になってしまった。侵略は否定し経済制裁をしつつも、中国に対抗し経済的な実利を得る為には一定の繋がりも持っておくべきと言う事だ。
そして、インドもまた今年も代表団を送ると報じられている。しかも、昨年のインドはモディ首相も参加している。
また、東方経済フォーラムのHPを確認するとビデオメッセージを含みながらも、イベントのパネリストを派遣しているアジアの国々も目立つ。確認できただけでも、APEC事務局事務局長、ベトナム(副首相、副大臣)モンゴル(経済発展大臣)、ミャンマー(副首相・投資・対外経済関係大臣、副首相・運輸通信大臣、)、フィリピン(大使セブ市市長)、タイ(司法長官)、インド(大使)、ラオス(保険大臣)、モンゴル(投資貿易庁長官、道路交通開発省政策企画局長、経済開発省投資政策局長、エネルギー省燃料政策実施調整局長)が堂々とパネリストに参加している。
岸田政権もパネリスト参加はないにしても、大使等の代表団を派遣し、これらのアジアの国々との連携やロシアとの裏交渉をさせるべきだ。これらの国々は、ロシアの侵略を批判しながらも、実利を得るべく外交をしているのだ。
我国もエネルギーの物価高に苦しむ以上、軍事的にはウクライナを支援しつつも、経済的には第三国経由でもロシアのエネルギーを入手を試みるべきであろう。そして、少なくとも、安倍元総理が実現したように、ロシアを味方に出来なくとも、敵にしない。中国の封じ込めに専念するべきだ。
そして、ウクライナ戦争の終結後は、安倍元総理が実現した平和のための友好関係を作り、中国の封じ込めを大実現すべきであろう。
我国政府は、もっと国民のために頭を使い、強かにならねばならない!