函館市議会で処理水放出の中止を求める意見書が可決。共産が提出し、立憲系などが賛成
函館市議会が福島第一原発の処理水放出を巡り、直ちに中止するよう求める意見書を賛成多数で可決したという。
東京電力福島第1原発にたまる処理水の海洋放出を巡り、北海道函館市議会は20日までに、「岸田文雄首相は漁業者らの反対の声を無視して実施した」として、直ちに中止するよう求める意見書を賛成多数で可決した。
意見書では、政府と東電の対応について「漁業者と交わした『関係者の理解なしにいかなる処分も行わない』との約束をほごにした」と非難。「海洋放出を強行し、地元漁業の復興を阻害することは断じて許されない」と強調した。
自民党の向山衆議院議員によると、共産党が提出し、立憲民主党系などが賛成。自民党系と公明党が反対。
「意見書案は共産党(3人)が提出し、立憲民主党系の民主・市民ネット(8人)と無所属3人が賛成。議長を除く自民党系の新市政クラブ(9人)と、公明党(4人)が反対し、14対12で可決された。」という状況です。
— 向山 じゅん | #むこじゅん | 自民党衆議院北海道8区支部長(函館、北斗:渡島・檜山) (@MukoyamaJun) September 20, 2023
立憲民主党は放出前には「科学的に安全」を認めていたが、「放出反対」だった。しかし、放出後は一転して泉代表が「食べて応援」をアピールするなど、積極的に風評払拭に動いていたが、一方で一部の所属議員が「汚染水」と表現し問題となっている。
科学的根拠を欠く反対を訴えることが風評被害に加担しているという厳しい意見もあがっている。
ネットの反応
函館市議会が処理水放出の中止を求めたという。これだけは言わねばならない。函館から津軽海峡を隔てた南に青森県六ヶ所村の再処理工場がある。2007年にはそこから福島で放出予定の処理水を遥かに超える濃度・総量の処理水が放出された。核種は福島から放出される処理水はほぼ同じだが反対はなかった。 https://t.co/sUNj0crJ3d
— 細野豪志 (@hosono_54) September 20, 2023
函館には簡単な科学も理解できない市議会議員が半数より多いという結果。漁港のある都市の市議会自ら風評被害に加担している。
処理水放出、直ちに中止を 北海道函館市議会が意見書:時事ドットコム https://t.co/zzXVG9uUTf @jijicomより
— 堀井正憲 @音更町議会議員 (@Holly_knight_9) September 20, 2023
函館市議会は中国に歩調を合わせたのか。 https://t.co/R92TdTaYg7
— 早見雄二郎(株式評論家) (@hayamiy) September 20, 2023