リニア工事に伴う湧水の県外流出対策のダムの取水抑制案、JR東海と東電で合意目前か。JR東海「近々、大井川流域市町に説明する」
トンネル工事に伴う湧水の県外流出対策としてJR東海が提案したダムの取水抑制案について、JR東海は東京電力側と同案実現に向けた協議を進めており、合意に向けて一定のめどが立ったそうだ。合意されれば水問題に対して大幅に前進だ。
JR東海は「近々、大井川流域市町の皆さまに取水の抑制方法を説明する」と説明したという。
JR東海の丹羽俊介社長は21日、リニア中央新幹線静岡工区問題で、静岡県が懸念するトンネル工事に伴う湧水の県外流出対策として同社が示したダムの取水抑制案について「近々、大井川流域市町の皆さまに取水の抑制方法を説明する」と説明した。同社は6月下旬以降、ダムの水利権を持つ東京電力側と同案実現に向けた協議を進めており、合意に向けて一定のめどが立ったとみられる。
同案は県が着工を認めない主な理由である大井川の水資源問題の有力な解決策とされ、実現すれば問題解消に向けた大きな一歩となる。
大井川の水資源問題を巡っては、流量減少などを懸念する静岡県の川勝平太知事が、トンネル工事で湧き出た水について、隣接する山梨県に流出する分の「全量」を川に戻すよう要求。JR東海は昨年4月に対応策として、上流部の田代ダム(静岡市)で取水抑制をして川に水を還元する方法を提案していた。
東電側との協議では、取水抑制の開始時期や取水量をどのくらい減らすのかに加え、取水抑制に対する東電側への補償などについて話し合われている。
先日、大井川流域市町が静岡県を外した連絡会設置をJR東海に要望したという報道があったが(参考)、取水の抑制方法の説明はこの連絡会にて行われるのだろうか。
県を交えては話が一向に進まないので、先に大井川流域市町に承諾をもらい水問題の解決に結び付けたいのだろう。しかし、川勝知事は残土問題などゴールを動かしまくっている。水問題が前進してもリニア着工に至るにはまだまだ難関がありそうだ。
ネットの反応
国防を妨害する首長もいるし、どうなってるのでしょう。
海外の需要も見込めるので早く解決して欲しいですよね。