「リニア開業で新幹線停車本数1.5倍に」調査結果について、知事と市長の反応分かれる。川勝知事「お粗末で呆れている」浜松市長「交流人口拡大が期待できる」掛川市長「増便は大いに歓迎」
リニアの開業に伴い、静岡県内の東海道新幹線の停車本数を約1.5倍に増やせる可能性があるとした国の調査結果について、川勝知事は23日「お粗末であり呆れている」と批判。
静岡県・川勝平太 知事:
あくまで仮定なので実現できるかどうかわからない。そうしたことを10カ月かけてやったことは、お粗末でありあきれている。はっきり言って高級官僚のするような話かと思います一方でまだ国交省の説明を受けていないとして、川勝知事は「説明を受ければ疑念が解消されるかもしれない」と話していました。
(出典 全国知事会)
一方で、浜松市の中野祐介市長は「交流人口増大が期待できる」と評価。
これを受け中野市長は、リニア新幹線の長野県駅が天竜区の水窪町に隣接することも含め、「実現するのであれば、交流人口拡大が期待できる」と評価。「様々な課題を解決した上で、リニア事業進展に期待する」としました。
(出典 浜松市)
掛川市の久保田崇市長は2月に、静岡空港に東海道新幹線の新駅を整備する構想について「期待はあるが、簡単な話ではないだろう。新駅より増便の方が関心がある」と述べていて(参考)、今回の調査結果を受け「掛川駅の増便は大いに歓迎する。こだまだけでなく、ひかりの停車も実現していただきたい」と歓迎ムードだった(参考)。
(出典 掛川市)
浜松市も掛川市も大井川と工事区間とは直接関係ないとはいえ、これほど知事と反応の違いがあるのかと少々驚いた。これはリニアに前向きかそうでないかで大きな違いが出てきているのだろう。どちらが地域住民に寄り添っているかは一目瞭然だ。