国交省の調査を「お粗末」と批判した川勝知事に暗雲か？ダム取水抑制案の具体案がまとまり、ボールは静岡県に！

JR東海の巨大プロジェクト、リニア中央新幹線。リニア推進派と言いながら、阻止に懸命に見えてしまっている静岡県の川勝知事だ。

岸田総理が年頭にあたっての記者会見で言及した東海道新幹線の静岡県内の駅の停車頻度についての調査結果が「お粗末」と一蹴している。

川勝知事の姿勢を見る限り、何が何でもリニア中央新幹線を阻止したいという姿勢が伝わってくる。しかし、だ。ここにきて、水問題を解決するダムの取水抑制案の具体案がまとまったのだ。

静岡県側に渡ったボール。川勝知事が如何なる対応をとるのか大注目だ。

川勝知事の手に渡ったダム取水抑制案のボール

給与等を返上すると語っていながら、返上していなかった川勝知事。ようやく返上に関する条例案が議会を通過し、返上する運びになった。

その川勝知事が一番力を入れているのが、いうまでもなくリニア中央新幹線の建設阻止だ。本人曰くリニア推進派ということだが、その姿勢は誰がどう見ても反対派だ。

そんな川勝知事にリニア中央新幹線が大阪まで開業した場合の東海道新幹線の静岡県内の停車頻度に関する調査結果が国交省から伝えられた。

その調査結果に対して川勝知事は、「お粗末であり、あきれている」「この程度の調査になぜこれほどの時間がかかるのか。そもそも民間鉄道のダイヤは国が決めるものではない。今後、国交省から説明があるとのことなので、その際にいろいろと聞きたい」と猛烈に批判している（参考）。

（出典　静岡県）

現在と比べて１．５倍程度の新幹線の停車が見込まれる静岡県。県民の利便性向上につながるのは間違いない。川勝知事の反応を見ると県民目線より、リニア阻止の方が優先なのかと思わざるを得ない。

しかし、だ。そんな川勝知事が重大な決断を下す時が来た。リニア中央新幹線の静岡工区の着工の阻害要因になっているのは、川勝知事が主張している大井川の水問題だ。この水問題を解決するために持ち上がっているのがダムの取水抑制案だ。

この取水抑制案の具体案がついにまとまったと言うのだ。JR東海が流域市町などでつくる「大井川利水関係協議会」事務局の県に具体案を送付し、今後、協議会の了承を得た上で実行に移すと言う（参考）。

つまり、だ。この大井川の水問題についてのボールがJR東海から静岡県側に移ったということに他ならない。

川勝知事は、このJR東海が送付した具体案について如何なる判断をするのか。本当にリニア推進派であるなら了とするのが筋だ。