9月の農林水産物の輸出額、中国への水産物9割減も全体ではプラス。過去最速の1兆円到達
農林水産省が2023年9月の農林水産物の輸出額を発表。(参考)
中国への水産物の輸出が9割以上減少したものの、1ー9月の全体の輸出額は、前年同期比5.8%増の1兆531億円となった。
全体としては3カ月ぶりにプラス(前年比)に転じた。
自民党ホームページでは昨年「わが国の農林水産物・食品の輸出額が今年10月までで1兆円を大きく超える1兆1218億円に達したことが、12月5日に農林水産省から発表されました」(参考)と、「史上最速で「1兆円」に到達」を伝えていたが、今年はさらに早い9月に1兆円に到達した。
要因は、処理水放出後の9月(単月)を見ると、アメリカ、香港に続き、オーストラリア、韓国への輸出が大幅に伸びている。
7月、8月とマイナスだったにも関わらず、9月で最速の1兆円に到達したのは、中国依存から輸出先を他国に転換した効果が出てきたことと、友好国との関係強化がもたらした結果だと考えられる。(※香港については香港経由で中国に入っているという指摘も。)
脱中国に向けて非常にいい傾向だと思う。一つの国に依存するのは今回の処理水放出に対する禁輸で理解できたと思う。今後はさらなる海外販路拡大に官民で協力して望んでいただきたい。