日本テレビ系列局幹部が「24時間テレビ」寄付金264万円を着服に、若狭氏、本当の着服額は「5倍、10倍くらいのことが多い」
日本テレビ系列局「日本海テレビ」の幹部社員が、「24時間テレビ」の寄付金など1118万2575円を着服したとして、同局を懲戒解雇されていた。「24時間テレビ」はチャリティー番組で、毎年多くの寄付金を集めていたが、同幹部社員は「24時間テレビ」の寄付金だけでも計264万6020円を着服していたという(参考)。
日本海テレビはHPで「寄付金の着服は、一般の皆様から寄せられた善意を踏みにじって私腹を肥やした行為」と断罪。
続けて「弊社は責任をもって保管すべき皆様の浄財が着服されるのを10年間、見落としてしまいました」と報告。元局長が単年ではなく、10年間にわたり着服していた事実を明かした。
その上で「公共の電波をお預かりする立場として、あってはならない事態を引き起こしました。まことに申し訳ありませんでした」と謝罪。再発防止を誓った。
24時間テレビの存在意義をも問われる重大スキャンダル。ネット上では「ひどい」「ありえない」といった声が寄せられている。
ネット上では「発覚してなければそのままやり続けてたってことか?」「打ち切り確定か」という声があがっている。他にも「そもそもチャリティー番組なのかな…」と、チャリティーについても国民に不信感を持たせてしまった。
また、元東京地検特捜部副部長の若狭勝氏は、本当の着服額は「5倍、10倍くらいのことが多い」と指摘。
また、若狭氏は「私も小銭いっぱい寄付したことあるんで、非常に怒り心頭」と裏切り行為を批判。その上で一般的な着服事件は当初発覚した額の「5倍、10倍くらいのことが多い」と明かし、「徹底して膿を出してもらうために被害額は本当はいくらだったのか警察にやってもらう。そういう姿勢じゃないと、こういうのはどんどん防げなくなると思います」と、日本テレビと系列局の日本海テレビに対し、厳しい対応を求めた。
報道されている金額は、現在発覚している金額で、徹底した捜査をしていけば金額は膨れ上がる可能性があるという。
なお、日本海テレビは「弊社元幹部社員の不正について」のプレスリリースを発表。
動機について「後輩らを連れてよく飲み歩き、スロットも好きだったといい、こうした金に使ったと、弊社は見ています」とあった。
最後に「信頼回復に努めてまいります」とあるが、信用を取り戻す前に番組の危機ではなかろうか。