長妻政調会長「下野して政権を禅譲することを真剣に考えるべきだ」




立憲民主党の長妻昭政調会長は14日の記者会見で、自民党の政治資金パーティー裏金問題を巡り、安倍派の閣僚が辞表を提出したことを受け「下野して政権を禅譲することを真剣に考えるべきだ」と批判した(参考)。


(出典 立憲民主党公式YouTube)

長妻氏は「下野しろ」と語るが、それを選ぶのは国民だ。内閣支持率も自民党支持率も下落している。まだまだ落ち込むだろうが、それでも立憲民主党の支持率が上がらない。なぜか?政権を任せられないと多くの国民が認識しているからだ。民主党政権は当時の麻生政権の支持率低下で漁夫の利を得て誕生したが、結局は見事に期待を裏切り短命に終わった。今回も自民党の不祥事を待ってましたとばかりに、大ネガティブキャンペーンを実施しているが、自民党への批判は集まるものの、立憲民主党の支持はなかなか上がらない。むしろ政策論争でいえば小規模の国民民主党の方が期待度が高いと見ている。

安倍派だけでなく、与野党全体で猛省すべき

今回の問題は、安倍派だけでなく自民党全体で猛省し、悪しき習慣を一掃して国民の信頼を取り戻さなくてはならない。だが、一方では、キックバック問題や政治資金収支報告書不記載問題については「安倍派だけじゃないでしょ?」「野党もやってることでしょ?」という意見が多くあがっている。実際に、自民党の他派閥や立憲民主党議員の政治資金収支報告書不記載が報じられている。

こういった指摘がある中、自民党をいかに批判しようが、立憲民主党の支持が上がるのは難しい。せめて安住淳国会対策委員長のことには厳しく言及していれば少しは国民の支持は広がったかもしれない。しかも、枝野幸男前代表も「キックバック(還流)を否定するわけではない。われわれもかつての政党では、そうしたパーティーはあったし、褒められたことかどうかは別として違法ではない」と発言している(参考)。

勿論、野党議員の中にも、自民党議員の中にもまっとうに活動している議員は多くいることは承知している。しかし、枝野氏の発言もあり、多くの国民は自民を批判している野党も「裏では同じことをしているのでは?」と言う目で見ている。与野党全体で政治と金に向き合っていかなければ、自民不信が増えるばかりでなく、政治不信が増え、益々無党派層が増え、選挙に行かない人が増えるだろう。

「政治に関心がない人が増えている」「選挙に行かない人が増えている」と言う発言をよく耳にするが、それをさせているのは政治家自身だ。







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